サムスン電子のフォルダブルスマホ、住友化学が重要部品を供給へ
- 2018年09月26日
- その他モバイル端末
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)が開発を進めるフォルダブルスマートフォンについて、Sumitomo Chemical (住友化学)が透明ポリイミド(透明PI)を供給することが韓国メディアの報道で分かった。
フォルダブルスマートフォンはフォルダブルディスプレイを搭載したスマートフォンとなり、フォルダブルディスプレイを保護する素材が透明ポリイミドとなる。
一般的なスマートフォンのディスプレイを保護する素材は多くがガラスまたはアクリルで、近年のハイスペックなスマートフォンはほぼ強化ガラスとなり、米国のCorningが提供するCorning Gorilla Glassシリーズのガラスがその代表的な存在となっている。
しかし、フォルダブルディスプレイではガラスを利用できず、透明ポリイミドの利用が期待されている。
透明ポリイミドは柔軟性、耐熱性、耐久性に優れ、また既存のポリイミドとは異なり無色透明であるため、従来よりフォルダブルディスプレイの実現に必要な重要な部品で、ガラスの代替となる素材として注目されていた。
また、Sumitomo Chemicalはこれまでより事業戦略説明会などでフォルダブルディスプレイ向けに透明ポリイミドの開発を進めていることを認めていたが、韓国メディアの報道ではSumitomo ChemicalがSamsung Electronicsのフォルダブルスマートフォンに透明ポリイミドを供給するという。
Sumitomo Chemicalのほかに韓国のKOLON INDUSTRIESも透明ポリイミドのサプライヤとして候補となったが、Samsung ElectronicsはSumitomo Chemicalのみを透明ポリイミドのサプライヤとして選定した模様である。
KOLON INDUSTRIESは量産設備まで準備したが、透明ポリイミドのサプライヤの選定競争から脱落したと伝えられている。
供給量は早期に量産設備を準備したKOLON INDUSTRIESが有利とされたが、フォルダブルスマートフォンの製造台数は多くなく、品質で最も高い評価を得たSumitomo Chemicalでも供給量に問題がないと判断し、Samsung ElectronicsはSumitomo Chemicalを選定したという。
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