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NTTドコモが5Gの屋外実験で20Gbps超の高速通信に成功



NTT DOCOMOおよびMitsubishi Electric (三菱電機)は第5世代移動通信システム(5G)の屋外実験で通信速度が20Gbps超の高速通信に成功したと発表した。

5Gでは通信速度が20Gbpsの高速通信の実現が期待されており、異なるデータを並列に伝送するマルチビーム空間多重を行う超多素子アンテナシステム技術の採用が有望視される。

ただ、数百を超えるアンテナ素子によるビーム形成とビーム間の干渉の低減が課題とされており、16ビーム空間多重を実現する超多素子アンテナシステムの開発や実験を進めてきた。

実験は2018年9月10日から2018年9月28日にかけて神奈川県鎌倉市で実施し、周波数および帯域幅は28GHz帯の500MHz幅を用いた。

5G向けに開発した超多素子アンテナシステムによる16ビーム空間多重処理を行うことで、世界で初めて屋外実験において基地局から端末間の距離が10mで通信速度が27Gbps、100mで25Gbpsの伝送実験に成功したという。

超多素子アンテナによるビーム形成技術およびビームの重複によるビーム間の干渉低減技術を開発しており、ビーム形成技術とビーム間の干渉低減技術によって16ビーム空間多重を実現した。

ビーム形成技術ではアナログ回路によって、あらかじめ設定したビームを切替えることで端末の移動に追随する。

ビーム間の干渉低減技術では刻々と変化する伝搬環境を基地局側で測定し、信号の制御によって干渉を低減するという。

なお、16ビーム空間多重処理はMitsubishi Electricが開発した技術で、8台の2ビーム超多素子アンテナRFユニットで16ビームを形成し、MIMO処理でビーム間の干渉を低減させる。

実験ではNTT DOCOMOが28GHz実験装置の仕様策定および実験企画の推進、Mitsubishi Electricが28GHz実験装置の開発や提供および16ビーム空間多重技術の屋外実験の実施を担当した。

これからは、2018年度内に28GHz帯を用いて壁面などによる多重反射を想定した屋内実験も実施する予定という。

NTT DOCOMO
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