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インドネシア初の4G LTEを導入したBOLT!、サービスを終了



インドネシアのFirst Mediaの子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるInternuxは2018年12月28日より営業を停止した。

InternuxはTD-LTE方式の2.3GHz帯(Band 40)のみを使用し、BOLT!ブランドで首都圏とその近郊およびスマトラ島北部でサービスを提供していたが、営業の停止に伴い2018年12月27日をもってサービスの提供を終えた。

顧客には適用される契約条件に従って、支払い済みで未使用の残高などを払い戻しする。

払い戻しは2018年12月31日から2019年1月31日まで受け付け、指定のウェブサイトを通じてICCIDを入力する必要がある。

TD-LTE方式を利用した固定通信向けサービスのBOLT Homeを利用している場合、First Mediaの関連会社であるLink Netが展開するFirst Mediaブランドの固定通信サービスに加入すると特典を受けられる。

特典は12ヶ月にわたり月額料金から30%を割引し、倍速アップグレードを適用するほか、3ヶ月にわたりすべての有料のTVチャンネルを無料で視聴できる。

BOLT!のサービスではFirst MediaとInternuxが保有する周波数を使用していた。

First MediaとInternuxは地域限定のブロードバンド・ワイヤレス・アクセス(BWA)向け周波数として2.3GHz帯の割当を受けており、首都圏とその近郊ではFirst Mediaが15MHz幅、Internuxが15MHz幅、合計で30MHz幅、スマトラ島北部ではFirst Mediaが15MHz幅を保有していたが、財務上の厳しさから2016年分、2017年分、2018年分の周波数の利用料を支払えない状況となっていた。

インドネシアの政府機関で電気通信分野の規制を司る通信情報省(Kementerian Komunikasi dan Informatika:Kominfo)は2018年分の締切日である2018年11月17日までに未納分も含めて周波数の利用料と延滞に係る制裁金を支払わない場合、周波数の利用権を取り消すと告知した。

通信情報省は顧客の不便を考慮して即時の周波数の利用権の取り消しは見送ったが、Internuxは2018年11月後半より新規加入およびトップアップの受け付けを停止していた。

顧客の減少を受けて、情報通信大臣は2018年12月28日より営業を停止するよう指示したため、2018年12月27日をもってサービスの提供を終えた。

Internuxには日本のMitsui & Co. (三井物産)も出資しており、出資比率はFirst Mediaが80%、Mitsui & Co.が20%である。

なお、Internuxはインドネシアで初めてLTE方式を商用化した移動体通信事業者であり、2013年11月18日よりサービスを提供してきた。

インドネシア国内で製造した最初のLTE方式に対応したスマートフォンもInternuxが発売した。



Internuxの本社 (インドネシア・ジャカルタ首都特別州)

BOLT!

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