新型の5GモデムQualcomm Snapdragon X55 5G Modemを発表、下り最大7Gbpsに
- 2019年02月20日
- その他モバイル端末
米国のQualcommの完全子会社で米国のQualcomm Technologiesは通信モデム「Qualcomm Snapdragon X55 5G Modem」を発表した。
第5世代移動通信システム(5G)に対応した通信モデムである。
5Gの通信方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に対応する。
通信速度は下り最大7Gbps/上り最大3Gbpsとなる。
周波数はサブ6GHz帯とミリ波(mmWave)の両方を利用できる。
また、FDDとTDDの両方、スタンドアローン(SA)とノンスタンドアローン(NSA)の両方に対応する。
事実上、すべてのタイプのNR方式に対応できると案内している。
サブ6GHz帯では4×4 MIMOに対応して帯域幅が200MHz幅までとなり、ミリ波では2×2 MIMOに対応して帯域幅が800MHz幅までとなる。
Qualcomm Snapdragon X50 5G Modemは通信速度が下り最大5Gbpsで、TDDおよびノンスタンドアローンのみに対応し、サブ6GHz帯は100MHz幅までとなるため、Qualcomm Snapdragon X55 5G Modemは5Gの性能が向上している。
また、LTE方式の性能も向上しており、LTE DL Category 22およびLTE UL Category UL Category 20に対応し、通信速度は下り最大2.5Gbps/上り最大316Mbpsである。
下りはキャリアアグリゲーション(CA)を高度化した7コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(7CC CA)、1024QAM、4×4 MIMO、上りはキャリアアグリゲーションを高度化した3コンポーネント・キャリア・キャリアアグリゲーション(3CC CA)、256QAM、Uplink Data Compression (UDC)に対応する。
市民ブロードバンド無線システム(Citizens Broadband Radio Service:CBRS)の周波数を含めたFDDとTDDの両方に対応し、LAA (Licensed Assisted Access)、LTE Broadcastなども利用できる。
NR方式やLTE方式のほかに、W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式にも対応しており、世界のほとんどの地域で使える。
Qualcomm Snapdragon X55 5G Modemはすでにサンプル出荷を開始しており、Qualcomm Snapdragon X55 5G Modemを搭載した商用の携帯端末は2019年末までに登場する見込み。
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