HTCが2019年2月の月間売上高を発表、上場後最低を更新・初の10億元割れに
- 2019年03月06日
- 海外携帯電話
台湾のHTC (宏達国際電子)は2019年3月6日付けで2019年2月の月間売上高を発表した。
2019年2月の月間売上高は前年同期比76.07%減、前月比37.83%減の6億2,500万台湾ドル(約22億6,717万円)となった。
前年同期比で8割近く、また前月比で4割近くの大幅な減収を記録している。
また、台湾証券取引所に上場した2002年3月以降の月間売上高としては、2019年1月に過去最低記録を更新して10億600万台湾ドル(約36億4,924万円)に落ち込んだが、2019年2月は2019年1月を下回り2ヶ月連続で過去最低記録を更新した。
もちろん、月間売上高が10億台湾ドル(約36億2,748万円)を下回るのは上場後初である。
全盛期の2011年9月には月間売上高が453億8,800万台湾ドル(約1,646億4,400万円)に達したが、2019年2月はピークのわずか1.38%にとどまる。
2019年2月までの2019年の累計売上高は前年同期比72.89%減の16億3,100万台湾ドル(約59億1,597万円)となった。
業績の悪化は主にスマートフォンの販売不振が影響している。
スマートフォンの製造機能の需要縮小を受けて2018年には製造部門で大幅な人員削減にも踏み切った。
また、VR (仮想現実)事業の強化も推進しているが、中核事業であるスマートフォン事業の不振を補えていない。
近年は慢性的に経営状況が悪化しているHTCであるが、2019年も極めて厳しい状況が続きそうである。
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