パキスタンのJazzが900MHz帯をLTEに転用、イスラマバードから
- 2019年04月01日
- 海外携帯電話
パキスタンの移動体通信事業者(MNO)でJazzブランドを展開するPakistan Mobile CommunicationsはLTEサービスで新たな周波数の利用を開始した。
Pakistan Mobile Communicationsはこれまで900MHz帯ではGSM方式を運用してきたが、900MHz帯の一部の帯域幅をGSM方式からLTE方式に転用する。
これにより、Pakistan Mobile CommunicationsはLTE (FDD)方式の900MHz帯(Band 8)を導入することになる。
まずはパキスタンの首都・イスラマバードで900MHz帯の一部をGSM方式からLTE方式に転用しており、ほかの都市でも需要に応じて順次転用する方針である。
イスラマバードのほかは具体的な転用のスケジュールは公表していないが、イスラマバードのように重要度が高い都市から優先的に転用を進めると思われる。
これまで、Pakistan Mobile CommunicationsはLTEサービスでLTE (FDD)方式の1.8GHz帯(Band 3)のみを利用してきたが、Band 8の追加に伴いLTE-Advancedの主要技術であるキャリアアグリゲーション(CA)も導入した。
CAの組み合わせはCA_3A-8Aとなる。
Band 8の追加やキャリアアグリゲーションの導入によって、通信速度の高速化、安定性の向上、屋内を中心にカバレッジの拡大などが期待できる。
なお、Pakistan Mobile CommunicationsはエジプトのGlobal Telecom Holding (GTH)の子会社である。
Global Telecom Holdingはオランダに本社機能を置く英領バミューダ諸島のVEONの子会社で、VEONはGlobal Telecom Holdingの完全子会社を目指しており、Pakistan Mobile Communicationsを含めたGlobal Telecom Holdingの子会社に対する支配力の強化を狙っている。
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