インドのBharti Airtelが3Gの停波を開始、2Gより先に
- 2019年07月05日
- 海外携帯電話
インドの移動体通信事業者(MNO)であるBharti Airtelは第3世代移動通信システム(3G)の停波を開始したと発表した。
Bharti Airtelは第4世代移動通信システム(4G)としてLTE方式、3GとしてW-CDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)としてGSM方式を導入しており、W-CDMA方式は900MHz帯で運用してきた。
まずは2019年6月28日に西ベンガル州の州都・コルカタでW-CDMA方式を停波しており、900MHz帯をLTE方式に転用する計画という。
900MHz帯をLTE方式に転用することで、屋内のカバレッジなどを改善してLTEサービスを強化する方針である。
将来的にはコルカタのみならず、インド全土で900MHz帯をW-CDMA方式からLTE方式に順次転用する計画であるが、具体的な時期は明らかにされていない。
なお、Bharti Airtelの加入者のうち約70%はベーシックフォンでGSM方式を利用しており、GSM方式の停波は難しい状況にある。
インドで販売されるスマートフォンの多くがLTE方式に対応しており、スマートフォンの利用者の多くはLTE方式に移行しているため、利用者への影響を考慮するとGSM方式よりもW-CDMA方式の方が停波しやすい。
そのため、GSM方式より先にW-CDMA方式を停波し、LTEサービスを強化すべく900MHz帯の転用を決めた模様である。
インドでは低価格帯のスマートフォンでもLTEネットワーク上で音声通話を実現するVoLTE (Voice over LTE)に対応した機種が多く、VoLTEに非対応でもGSM方式で音声通話を利用できる。
Bharti AirtelのLTEサービスではLTE (FDD)方式の1.8GHz帯(Band 3)と900MHz帯(Band 8)、LTE (TDD)方式の2.3GHz帯(Band 40)を使用することになる。
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