インドネシアの携帯電話事業者XL AxiataとTriの合併を検討か
- 2019年09月16日
- 海外携帯電話
インドネシアの移動体通信事業者(MNO)であるXL Axiataと同じくインドネシアの移動体通信事業者でTriのブランドで展開するHutchison 3 Indonesiaは合併する可能性が浮上した。
Hutchison 3 Indonesiaの親会社で香港特別行政区を拠点とする英領ケイマン諸島のCK Hutchison Holdings (長江和記実業)はXL Axiataの親会社でマレーシアのAxiata Groupに対して、Hutchison 3 IndonesiaとXL Axiataの合併の可能性を巡る協議に関して打診したという。
また、CK Hutchison HoldingsとAxiata Groupの実質的な協議は開始していないことも伝えられている。
インドネシアでは全国的な移動体通信事業者は5社が存在する。
5社のうちXL Axiataを含めた3社が一般的に大手と認識されており、Hutchison 3 Indonesiaは小規模な状況にとどまる。
CK Hutchison HoldingsからAxiata Groupに協議を打診した模様で、小規模なHutchison 3 Indonesiaが単独で大手に対抗することは困難と判断した可能性がある。
なお、XL Axiataに対するAxiata Groupの持分比率は66.36%で、Hutchison 3 Indonesiaに対するCK Hutchison Holdingsの持分比率は65%である。
Axiata GroupはノルウェーのTelenorとXL Axiataを含めたアジアの移動体通信事業の統合で協議していたが、最終的な合意には至らず協議を終了した。
Axiata GroupはTelenorと交渉するにあたり、顧客基盤および事業規模の拡大によって優位性を確保することは重要との認識を示しており、Axiata Groupとしても競争力を強化するためにCK Hutchison Holdingsの打診について前向きに検討する可能性がある。
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