経営不振のHTC、2019年11月の月間売上高は過去2番目の低水準
- 2019年12月06日
- 海外携帯電話
台湾のHTC (宏達国際電子)は2019年12月6日付けで2019年11月の月間売上高を発表した。
2019年11月は前月比16.12%減、前年同期比62.68%減の5億5,000万台湾ドル(約19億5,963万円)である。
前年同期比で6割超の大幅な減収を記録したことが分かる。
台湾証券取引所に上場した2002年3月以降の月間売上高としては、2019年7月に次いで2番目に低い結果となった。
また、上場後に10億台湾ドル(約35億6,296万円)を下回った月は2019年2月、2019年4月、2019年5月、2019年7月、2019年8月、2019年10月に次いで7回目となり、2019年は業績の低迷が続いている。
なお、全盛期の2011年9月は453億8,800万台湾ドル(約1,617億1,545万円)にも達したが、2019年11月は全盛期のわずか1.21%にとどまることになる。
2019年11月末に終了した11ヶ月間となる2019年の累計売上高は前年同期比57.98%減の94億700万台湾ドル(約335億1,457万円)となった。
HTCはグローバルにおけるスマートフォン事業の躍進で成長を遂げたが、そのスマートフォン事業が不振に陥り、業績が大幅に悪化している。
すでに一部の国や地域からは撤退するなどスマートフォン事業を縮小していることも分かっている。
不振のスマートフォン事業を縮小する一方で、VR (仮想現実)事業を主力事業とすべく強化を推進しているが、スマートフォン事業の低迷を補えるほどの事業規模ではない。
また、スマートフォン分野ではブランドライセンス事業を開始しており、外部の企業にスマートフォン分野でHTCブランドを使用する権利を付与している。
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