NTTドコモ向けNEC製の5G NR基地局が技適通過
- 2019年12月21日
- docomo-NEC
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)の技術基準適合証明などを通過した機器の情報が更新された。
NEC Corporation (日本電気)製のNR基地局「BS3201形BDEEX(N)BS4001形37L4CSRU(N)-3.7G基地局装置」「BS3201形BDEEX(N)BS4001形45L4CSRU(N)-4.5G基地局装置」「BS3201形BDEEX(N)BS4001形280L2SRU(N)(N)-28G基地局装置」が2019年11月28日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通過したことが分かった。
工事設計認証番号はそれぞれ順に001-A116137、001-A16138、001-A16139。
特定無線設備の種別は機器名称の末尾が3.7G基地局装置および4.5G基地局装置の基地局が証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備、同様に末尾が28G基地局装置の基地局が証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備となる。
証明規則第2条第11号の29に規定する特定無線設備は5G-NR(3.7GHz帯、4.5GHz帯)用基地局、証明規則第2条第11号の31に規定する特定無線設備は5G-NR(28GHz帯)用基地局に該当するため、いずれもNR方式の基地局である。
認証を受けた周波数は機器名称の末尾が3.7G基地局装置の基地局が3600.0~3700.0MHz、同様に4.5G基地局装置の基地局が4500.0~4600.0MHz、同様に28G基地局装置の基地局が27400.0~27500.0MHz、27500.0~27600.0MHz、27600.0~27700.0MHz、27700.0~27800.0MHzとなり、NTT DOCOMOが総務省よりNR向けに割当を受けた周波数と完全に一致する。
NEC CorporationがNTT DOCOMO向けにNR方式の基地局を納入することはすでに判明しており、そもそも基地局の型番規則からも判断できるが、いずれもNEC Corporationが開発したNTT DOCOMO向けのNR方式の基地局と分かる。
なお、NR方式は標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)で第5世代移動通信システム(5G)の要求条件を満たすために規定された通信方式で、NTT DOCOMOは2020年春にNR方式に準拠した5Gサービスを商用化する計画を示している。
NTT DOCOMOはNEC CorporationのほかにFUJITSU (富士通)やフィンランドのNokiaからもNR方式の基地局を調達する。
認証業務を実施したTelecom Engineering Centerは技術基準適合証明の事業を行う者として、総務大臣の登録を受けた登録証明機関である。
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