サムスンディスプレイがフォルダブル用ガラスを商用化、Galaxy Z Flipで初採用
- 2020年02月19日
- その他モバイル端末
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)の子会社で韓国のSamsung Displayはフォルダブルディスプレイ用のカバーウィンドウ材料として超薄型強化ガラスを使用したUltra Thin Glass (UTG)の商用化に成功したと発表した。
カバーウィンドウはディスプレイの最表層で、これまでは折り畳めるフォルダブルディスプレイ用のカバーウィンドウはポリイミドが採用されてきた。
Samsung Displayは業界初となるガラスを使用したフォルダブルディスプレイ用のカバーウィンドウとしてUltra Thin Glassを商用化したという。
Ultra Thin Glassは30マイクロメートルのレベルに薄く加工し、柔軟性と耐久性を向上させる強化工程を経て完成させており、強化工程で特殊な材料を加えて均一な剛性を確保することが重要な技術とアピールしている。
また、フランスの技術認証会社であるBureau Veritasで耐久性の検証も受けており、20万回の折り畳みを経ても品質に問題ないことが証明されている。
Samsung Displayの親会社であるSamsung Electronicsが発売したスマートフォン「Samsung Galaxy Z Flip」で最初に適用されている。
なお、Samsung Galaxy Z Flipは日本ではKDDIおよびOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)がauのラインナップで「Galaxy Z Flip SCV47」として取り扱う。
Ultra Thin Glassは商用化に向けて2013年から韓国の材料メーカーと協力を重ねており、これからはスマートフォンのみならず様々なフォルダブル製品に適用する計画である。
Samsung Displayは新たに開発したカバーウィンドウをSAMSUNG UTGのブランドで展開する計画で、すでに米国や中国を含めた世界の38ヶ国でSAMSUNG UTGの商標を出願している。
Samsung Displayはポリイミドを使用したカバーウィンドウも引き続き提供する方針で、選択肢の幅を広げて顧客の需要を満たすと表明している。
なお、Samsung ElectronicsによるSamsung Displayに対する持分比率は84.8%となっている。
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