タイ最大手のAISが2020年Q1の業績を発表
- 2020年06月29日
- 海外携帯電話
タイのAdvanced Info Service (AIS)は2020年第1四半期の業績を発表した。
2020年3月31日に終了した3ヶ月間となる2020年第1四半期の連結売上高は前年同期比1.0%減の428億4,500万タイバーツ(約1,427億3,995万円)、親会社の所有者に帰属する当期純利益は前年同期比10.8%減の67億5,600万タイバーツ(約225億790万円)となった。
業績の発表に伴い事業分野別の業績も公表されている。
移動体通信分野は前年同期比1.1%減の303億3,400万タイバーツ(約1,010億5,902万円)である。
連結売上高のうち移動体通信分野が70.8%を占めており、Advanced Info Serviceの業績報告における事業分野区分を基準とすると、移動体通信分野がAdvanced Info Serviceにとって最大の事業と言える。
なお、Advanced Info Serviceの移動体通信事業は子会社のAdvanced Wireless Network (AWN)を通じて手掛ける。
Advanced Wireless Networkはタイで最大手の移動体通信事業者(MNO)となり、Advanced Info Serviceによる持分比率は99.99%となっている。
2020年第1四半期末時点の事業データも明らかにされている。
移動体通信サービスの加入件数はポストペイド回線が前年同期比7.0%増の914万800件、プリペイド回線が前年同期比2.8%減の3,201万5,300件、合計が前年同期比2.0%減の4,115万6,100件となった。
移動体通信サービスの加入件数のうちポストペイド回線の比率は22.2%、プリペイド回線の比率は77.8%である。
2020年第1四半期のタイバーツ(THB)ベースのARPU (1回線当たり月間平均収入)はポストペイド回線が前年同期比0.8%減の525タイバーツ(約1,760円)、プリペイド回線が前年同期比6.6%減の162タイバーツ(約543円)、合計が前年同期比1.6%減の242タイバーツ(約811円)となり、いずれも低下傾向となっている。
1回線当たり月間平均データ通信量はポストペイド回線が前年同期比18%増の17.0GB、プリペイド回線が前年同期比34%増の13.8GB、合計が前年同期比29%増の14.7GBとなり、データ通信の需要は増大傾向が続いている。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した携帯端末の普及率は前年同期比10ポイント増の73%となった。
2020年第1四半期の主な取り組みとして、Advanced Wireless Networkは2020年3月2日より第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始した。
タイでは初めて、東南アジアでは2番目に5Gサービスを導入した移動体通信事業者となり、携帯通信用途の5Gサービスは東南アジアでもAdvanced Wireless Networkが初めてである。
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