ZTEが700MHz帯と4.9GHz帯の5G NRでキャリアアグリゲーションの検証を完了
- 2020年05月14日
- 海外携帯電話
中国のZTE (中興通訊)は第5世代移動通信システム(5G)のNR方式で700MHz帯と4.9GHz帯の周波数を使用したキャリアアグリゲーション(CA)の検証を完了したと発表した。
ZTEは中国の広東省深圳市で700MHz帯と4.9GHz帯を使用したキャリアアグリゲーションを検証したという。
商用の基地局と5GCを基盤として試験用のネットワークを構築しており、下りの通信速度は最新の試験端末で1.68Gbpsに達したことが明らかにされている。
検証を通じて700MHz帯と4.9GHz帯に対応したデュアルバンドネットワークソリューションの充実および競争力の強化を図るほか、700MHz帯を使用したネットワークの建設を完全に促進すると説明している。
NR Bandは公表されていないが、700MHz帯は中国を含めて世界各地で採用が進む見込みのn28で、4.9GHz帯は中国で採用が決定しているn79と思われる。
n79は日本を含めて世界的には4.5GHz帯と呼ばれる場合が多いが、中国ではn79を導入できる4400~5000MHzの周波数のうち4.9GHz帯前後の4800~4960MHzを移動体通信事業者(MNO)に対して5G向けで割当を実施しているため、中国では一般的に4.9GHz帯と呼称される。
中国の移動体通信事業者としてはChina Broadcasting Network (中国広播電視網絡:CBN)がn28とn79を導入できる周波数を保有することから、ZTEの検証はChina Broadcasting Networkを想定したと考えられる。
なお、China Broadcasting Networkは5G技術を使用した移動体通信事業の免許の交付を受けており、China Mobile Communications Group (中国移動通信集団)、China United Network Communications (中国聯合網絡通信)、China Telecom (中国電信)に次いで第4の移動体通信事業者として新規参入する予定である。
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