デュアルSIMデュアルVoNRに対応したMediaTek Dimensity 820を発表
- 2020年05月19日
- その他モバイル端末
台湾のMediaTek (聯発科技)はスマートフォンなど携帯端末向けチップセット「MediaTek Dimensity 820 (聯発科技 天璣 820)」を発表した。
Dimensity (天璣)シリーズの第5世代移動通信システム(5G)に対応したチップセットである。
製造プロセスは7nmプロセス技術を採用している。
CPUは64bit対応でオクタコアとなっている。
クアッドコアのArm Cortex-A76とクアッドコアのArm Cortex-A55で構成されており、動作周波数はArm Cortex-A76が最大2.6GHzで、Arm Cortex-A55が最大2.0GHzとなる。
GPUはArm Mali-G57 MC5を搭載する。
ディスプレイの解像度はFHD+(2520*1080)まで対応できるほか、リフレッシュレートは最大120Hzである。
カメラの静止画撮影の解像度は最大で約8000万画素のシングルカメラもしくは約3200万画素と約1600万画素のデュアルカメラとなっている。
Bluetooth 5.1、無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)、FMラジオを使える。
5GのNR方式にも対応したマルチモード通信モデムが統合されている。
NR方式はスタンドアローン(SA)構成およびノンスタンドアローン(NSA)構成の両方に対応したデュアルモード5Gとなり、SA構成はOption 2、NSA構成はOption 3/3a/3xに対応が可能である。
また、NR方式ではFDDおよびTDDのサブ6GHz帯の周波数に対応しており、上下ともに最大で100MHz幅のコンポーネント・キャリアを2コンポーネント・キャリアまで束ねるキャリアアグリゲーション(CA)と256QAM、下りは4×4 MIMO、上りは2×2 MIMO、ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)、NR方式で音声通話を実現するVoNR (Voice over NR)を利用できる。
デュアルSIMでは優先のSIMカードと第2のSIMカードともにNR方式の利用が可能で、VoNRの同時待機に対応している。
MediaTek Dimensity 820を搭載した最初の商用製品は中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)が発表する予定である。
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