マカオ当局、2020年4月の携帯電話加入件数を公表
- 2020年05月30日
- 海外携帯電話
マカオ特別行政区の政府機関で電気通信分野などの規制を管轄する郵電局(Direccao dos Servicos de Correios e Telecomunicacoes)は2020年4月末における電気通信分野の統計資料を発表した。
携帯電話サービスなどの加入件数が公開されている。
2020年4月末時点の携帯電話サービスの加入件数は2,116,999件となった。
前月末の2,290,759件から減少した。
マカオ特別行政区の人口は2020年3月末時点の統計情報ながら約696,100人であるため、おおよその単純計算の人口普及率は約304.12%となる。
マカオ特別行政区ではSIMカードの自動販売機を通じてマカオ特別行政区境外からの訪問者でも容易にSIMカードを購入できたため、境外からの訪問者が短期利用の目的でSIMカードを購入し、離澳後のアクティブに使用されていない回線まで携帯電話サービスの加入件数に含まれる。
そのため、人口普及率は基本的に無視して問題ないが、マカオ特別行政区におけるSIMカードの購入の容易度が反映されている。
ただ、2019年12月をピークに携帯電話サービスの加入件数は大幅な減少が続いている。
アクティブに使用されていない回線は有効期限を迎えると自動的に解約扱いとなる中で、SIMカードの利用に実名登録を義務化したほか、今般の状況を受けて入境者が大幅に減少したことで、境外からの訪問者を中心とした新規加入が大幅に減少しており、これらの影響で全体の加入件数も大幅に減少した。
マカオ特別行政区の制度変更や今般の状況を考慮すると、当面は加入件数の減少が続く見込み。
携帯電話サービスの加入件数のうち、契約形態などの内訳も公表されている。
第3世代移動通信システム(3G)のポストペイド回線は39,033件、3Gのプリペイド回線は27,619件、LTEのポストペイド回線は771,327件、LTEのプリペイド回線は1,279,020件である。
なお、第2世代移動通信システム(2G)の加入件数は長らく0件ながら統計資料に記載していたが、2020年2月分をもって2Gの記載は終了した。
3GにはW-CDMA方式およびCDMA2000方式が含まれ、LTEはそのままLTE方式を指す。
統計資料ではLTE方式を第4世代移動通信システム(4G)と記載せず、LTEとして記載しているため、統計資料と同様に表記を採用している。
すべての携帯電話サービスの加入件数のうち、支払方式別ではポストペイド回線が810,360件で約38.28%、プリペイド回線が1,306,639件で約61.72%となった。
通信方式別では3Gが66,652件で約3.15%、LTEが2,050,347件で約96.85%である。
3GからLTEの移行が進められており、3Gはポストペイド回線が4万件、プリペイド回線が3万件、合計では7万件を下回った。
マカオ特別行政区の移動体通信事業者(MNO)はCompanhia de Telecomunicacoes de Macau (澳門電訊:CTM)、Hutchison – Telefone (Macau) (和記電話(澳門))、SmarTone – Comunicacoes Moveis (數碼通流動通訊(澳門))、China Telecom (Macau) (中國電信(澳門))の4社が存在し、統計資料はこの4社が集計の対象となっている。
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