タジキスタンのTcellが5Gサービスを商用化
- 2020年08月08日
- 海外携帯電話
タジキスタンの移動体通信事業者(MNO)でTcellとして展開するIndigo Tajikistanは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年8月6日より5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスを提供している。
まずはタジキスタンの首都・ドゥシャンベの中心部で5Gサービスの利用が可能で、下りの通信速度は1Gbps程度を実現できる。
Indigo Tajikistanを含めてタジキスタンの移動体通信事業者は基本的にスマートフォンをはじめとする携帯端末の販売を積極的に行わず、Indigo Tajikistanは5Gサービスに対応した携帯端末を取り扱わない。
そのため、5Gサービスを利用する場合は顧客が自ら5Gサービスに対応した携帯端末を調達する必要がある。
ただ、Indigo Tajikistanは5Gサービスの商用化を記念して5Gサービスに対応したスマートフォンとデータ通信を5人にプレゼントするキャンペーンを実施しており、当選者には中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のPOCO F2 Proと5GBのデータ通信を進呈する内容となっている。
キャンペーンの実施期間は2020年8月7日から2020年9月7日までとなり、当選者は2020年9月7日のうちに発表する予定という。
5Gの通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成を採用している。
周波数はサブ6GHz帯の3.5GHz帯で、NR BandはFR1のn78となる。
Indigo Tajikistanは2019年6月10日に5Gの免許を取得しており、中央アジアで初めて5Gの免許を取得した移動体通信事業者となった。
5Gの免許を取得時は中央アジアで最初に5Gサービスを商用化する方針を示していたが、中央アジアでは2019年10月24日にカザフスタンのKazakhtelecom、2020年2月21日にタジキスタンのTT Mobileが5Gサービスを商用化しており、中央アジアでもタジキスタンでも1番は逃した。
それでも、中央アジアでは3番目と世界的に見ても比較的早い段階で5Gサービスの商用化を実現している。
なお、Indigo Tajikistanは加入件数を基準にタジキスタンで最大手の移動体通信事業者である。
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