Ericsson、5G商用契約が100件に

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スウェーデンのEricssonは通信事業者と締結した第5世代移動通信システム(5G)の商用契約が100件に到達したことが分かった。

Ericssonは2020年7月16日にスロベニアの通信事業者であるTelekom Slovenijeと5Gの商用契約を締結したことを2020年8月12日付けで発表した。

Telekom SlovenijeがEricssonにとって100件目の5Gの商用契約となり、重要な5Gのマイルストーンに達したという。

Ericssonは5G技術の研究開発で中心的な存在として先導し、5Gの研究開発の初期段階から多くの通信事業者と協力してきた。

5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)機器からコアネットワーク機器まで様々な製品を提供しており、Ericssonの製品では農村部から都市部まで様々な環境、低い周波数から高い周波数まで様々な周波数、携帯通信用途や固定通信用途など様々な用途に対応できるほか、スタンドアローン(SA)構成、ノンスタンドアローン(NSA)構成、ダイナミックスペクトラムシェアリング(DSS)の実装も可能である。

アジア、大洋州、中東、アフリカ、欧州、米州と世界各地の通信事業者が5Gの導入に際してEricssonの製品を選択しており、顧客の多様な需要に応える取り組みに注力した成果とアピールしている。

5Gの商用契約は一部を公表しており、このうちアジア、大洋州、中東の通信事業者を挙げると、アジアでは日本のauとして展開するKDDIとSoftBank、韓国のSK Telecom、KT Corporation、LG U+として展開するLG Uplus、中国のChina Mobile (中国移動)として展開するChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)、China Unicom (中国聯通)として事業を行うChina United Network Communications (中国聯合網絡通信)、China Telecom (中国電信)、香港特別行政区のSmarTone Mobile Communications (数碼通電訊)、台湾のChunghwa Telecom (中華電信)とFar EasTone Telecommunications (遠傳電信)、タイのTrueMove Hとして展開するTrue Move H Universal Communicationが含まれる。

また、大洋州では豪州のTelstraとOptus Mobile、中東ではアラブ首長国連邦(UAE)のEtisalatとして展開するEmirates Telecommunications Corporation、サウジアラビアのstcとして展開するSaudi Telecom CompanyとMobilyとして展開するEtihad Etisalat Company、カタールのOoredoo、クウェートのZainとして展開するMobile Telecommunications Company、バーレーンのBatelcoとして展開するBahrain Telecommunications Company、オマーンのOmantelとして展開するOman Telecommunications Companyが含まれ、アジア、大洋州、中東の各通信事業者とも5Gサービスをすでに商用化した。

EricssonはKDDIにサブ6GHz帯の3.7GHz帯やミリ波(mmWave)の28GHz帯に対応した無線アクセスネットワーク機器を供給する計画を2019年9月30日付け、SoftBankに3.7GHz帯や28GHz帯に対応した無線アクセスネットワーク機器を供給する計画を2019年5月29日付けで発表したことが分かっている。

なお、筆者は初めて商用の5Gサービスを使用した通信事業者がSaudi Telecom Companyで、サウジアラビアの首都・リヤドではEricssonの無線アクセスネットワーク機器を使用していることを確認できた。

Ericsson