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Sony Xperia 1 II (XQ-AT72)を中国で発売へ



Sony Mobile Communications製のNR/LTE/W-CDMA/GSM端末「XQ-AT72」が2020年9月2日付けで中国の工業和信息化部(Ministry of Industry and Information Technology:MIIT)傘下の電信設備認証中心(Telecommunication Equipment Certification Center)の認証を通過した。

電信設備認証中心の認証ではスペックの一部や外観が公開されている。

OSにはAndroidを採用する。

通信方式はNR/LTE/W-CDMA/GSM方式で認証を受けた。

第5世代移動通信システム(5G)のNR方式はスタンドアローン(SA)構成とノンスタンドアローン(NSA)構成で認証を通過しており、SA構成とNSA構成の両方に対応したデュアルモード5Gとなっている。

SIMカードはデュアルSIMとなる。

XQ-AT72はSony Xperia 1 IIの型番のひとつである。

Sony Xperia 1 IIの型番としてXQ-AT72の存在は早期に判明していたが、中国の政府機関で電気通信分野の規制を司る工業和信息化部傘下の電信設備認証中心の認証を取得したことから、中国で販売するために開発を進めていると考えられる。

中国最大の移動体通信事業者(MNO)でChina Mobile (中国移動)として事業を行うChina Mobile Communications Group (中国移動通信集団)は5Gに対応した端末の技術要求基準を公表しており、原則としてNR Bandはn41、n78、n79に対応することを求めている。

Sony Xperia 1 IIはすでに日本を含めた複数の国と地域で販売しており、n78はすべての型番が対応しているが、NTT DOCOMO向けと日本向けのSIMロックフリー版を除くとn79には非対応で、さらにn41に対応した型番は存在しない。

中国で販売するためにはn78に加えてn41とn79にも対応した新たなハードウェアの開発が必要となるため、中国では発売が遅くなると思われる。

電信設備認証中心では生産企業の項目にはSony Mobile Communicationsと記載されており、Sonyの完全子会社でスマートフォンをはじめとする携帯端末の設計および開発などを手掛けるSony Mobile Communicationsが開発したことは確かであるが、申請単位の項目にはSonyの中国法人であるSony (China) (索尼(中国))と記載されているため、申請者はSony (China)であることが分かる。

Sony Mobile Communicationsの中国法人としてSony Mobile Communications (China) (索尼移動通信産品(中国))が存在しており、電信設備認証中心では2019年第2四半期まではSony Mobile Communications (China)が申請者として機能していたが、2019年第3四半期からはSony (China)に変更されている。

Sony Mobile Communications (China)の事業はSony (China)が事実上承継している模様で、Sony Mobile Communicationsとしては中国事業を縮小しており、Sony (China)が中国でSony Mobile Communications製のスマートフォンのマーケティングなども担当していると思われる。

製造国を示す設備産地はタイと記載されているため、Sonyの完全子会社でタイのSony Technology (Thailand)が所有および運営する工場で製造することも確認できる。

なお、Sony Technology (Thailand)の工場はパトゥムターニー県のバーンカディー工業団地に所在する。


工業和信息化部

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