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韓国の携帯電話事業者3社、農村部で5Gローミングの検討を開始



韓国の移動体通信事業者(MNO)であるSK Telecom、KT Corporation、LG U+として展開するLG Uplusは農村部で第5世代移動通信システム(5G)のローミングを提供するための検討を本格的に開始したことが分かった。

2020年9月1日付けで韓国の政府機関で電気通信分野などの規制を司る科学技術情報通信部(Ministry of Science and ICT:MSIT)が主導して農漁村第5世代移動通信(5G)ローミング専門班を立ち上げ、人口が少ない農村部で効率的に5Gサービスを提供するために、SK Telecom、KT Corporation、LG Uplusの間で5Gのローミングの実現に向けた議論を行う。

農漁村第5世代移動通信(5G)ローミング専門班は科学技術情報通信部、SK Telecom、KT Corporation、LG Uplus、韓国電子通信研究院(Electronics and Telecommunications Research Institute:ETRI)、韓国情報通信技術協会(Telecommunications Technology Association:TTA)、韓国通信事業者連合会(Korea Telecommunications Operators Association:KTOA)で構成する。

5Gのローミングに関する技術、5Gのローミングを提供する対象地域と期間、移動体通信事業者間の5Gのローミング料に係る精算方法などを議論する予定である。

科学技術情報通信部は2020年7月15日にSK Telecom、KT Corporation、LG Uplusの最高経営責任者(CEO)と懇談会を実施しており、懇談会では農村部で5Gサービスを提供するための案として提起されたローミングに共感で一致したため、本格的に検討することになった。

6ヶ月の間に最終的な案を取りまとめることを目標としている。

5Gの整備には莫大な設備投資が必要となる中で、人口が少なく5Gの需要が小さい農村部では5Gの整備が遅れているが、農村部で移動体通信事業者各社が個別に5Gを整備する場合は負担の増大が懸念されている。

そこで、農村部では1社が5Gを整備し、残りの2社はローミングで5Gを利用できるようにすることで、農村部で迅速かつ効率的な5Gの整備と負担の軽減の両立を実現する狙いである。

なお、SK Telecom、KT Corporation、LG Uplusは2019年4月5日に5Gサービスの提供を一斉に開始した。

いずれも5G向け周波数としてはサブ6GHz帯の3.5GHz帯とミリ波(mmWave)の28GHz帯を取得しているが、まずは3.5GHz帯を使用している。

通信方式はNR方式のノンスタンドアローン(NSA)構成で運用しており、3.5GHz帯はNR BandがFR1のn78となる。

将来的には28GHz帯の使用も開始する予定であるが、具体的な時期までは明らかにしていない。

科学技術情報通信部

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