スペインのYoigoが5Gサービスのトライアルを開始
- 2020年09月09日
- 海外携帯電話
スペインの移動体通信事業者(MNO)であるGrupo MASMOVILは第5世代移動通信システム(5G)のトライアルを開始した。
2020年9月9日よりYoigoの携帯通信サービスで5GのNR方式に準拠した5Gサービスのトライアルを提供している。
Grupo MASMOVILは5G向け周波数を保有しているため、原則として自ら基地局を設置して5Gネットワークを整備するが、スペインの移動体通信事業者であるOrange Espagneが整備した5Gネットワークも使用することでOrange Espagneと合意に達しており、自ら整備した5GネットワークとOrange Espagneが整備した5Gネットワークを使用することになる。
5Gサービスのトライアルはスペインの15都市で提供しており、対応した端末を所有していれば追加料金なしで利用できる。
対応した端末として複数のスマートフォンを用意し、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 Pro、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Find X2 ProおよびOPPO Find X2 Lite、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20+ 5G、Samsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy Note20 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5G、中国を拠点とする英領ケイマン諸島のTCL Communication Technology Holdings (TCL通訊科技控股)製のTCL 10 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10およびXiaomi Mi 10 Lite 5Gを取り扱う。
なお、15都市のうち10都市では完全に自ら5Gネットワークを整備しており、5都市ではOrange Espagneが整備した5Gネットワークを使用する場合がある。
通信方式はNR方式を採用し、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用する。
周波数は3.5GHz帯の80MHz幅を使用しており、NR BandはFR1のn78となる。
3.5GHz帯は40MHz幅を保有するスペインのNEUTRA NETWORK SERVICES、40MHz幅を保有するスペインのEurona Wireless Telecomを相次いで買収して取得した。
Grupo MASMOVILはYoigoを含めた様々なブランドで携帯通信サービスを展開しており、5Gサービスを正式に商用化すればYoigo以外でも5Gサービスを提供すると思われる。
これまでに、スペインの移動体通信事業者としては2019年6月15日にVodafone Espana、2020年9月1日にMovistarとして展開するTelefonica Moviles Espana、2020年9月7日にOrange Espagneが5Gサービスを商用化している。
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