エジプトのTelecom EgyptとVodafone Egypt、2.6GHz帯を取得へ
- 2020年09月28日
- 海外携帯電話
エジプトの移動体通信事業者(MNO)であるTelecom EgyptおよびVodafone Egypt Telecommunicationsは2.6GHz帯の取得を申請したことが分かった。
エジプトの政府機関で電気通信分野の規制を司る国家電気通信規制庁(National Telecom Regulatory Authority:NTRA)は移動体通信向けに2.6GHz帯で60MHzの割当を計画している。
国家電気通信規制庁は周波数オークションを実施して2.6GHz帯の割当先を決定する予定で、割当枠は20MHz幅が1枠、40MHz幅が1枠、合計で2枠を用意する。
有効期間はいずれも10年間で、開始価格は20MHz幅が3億米ドル(約312億5,400万円)、40MHz幅が6億米ドル(約625億800万円)となる予定である。
Telecom Egyptは2.6GHz帯の取得に向けて国家電気通信規制庁に申請を提出したことを正式に認めており、必要な技術的および財務的な情報を記載した申請書を提出したという。
新しい周波数を取得できれば通信品質の向上を実現し、自社のネットワークを利用できるエリアを拡大するための継続的な取り組みを加速すると説明している。
2.6GHz帯の割当は決定したことではなく、Telecom Egyptは国家電気通信規制庁の決定と承認を待機している状況となっている。
エジプトの移動体通信事業者としてはTelecom EgyptのほかにVodafone Egypt Telecommunicationsも2.6GHz帯の取得に向けて国家電気通信規制庁に申請を提出しており、Etisalat MisrとOrange Egypt for Telecommunicationsは申請の提出を見送った。
なお、Telecom EgyptはVodafone Egypt Telecommunicationsの第2の大株主であるが、2017年9月29日にはTelecom Egyptが自らエジプトで第4の移動体通信事業者として新規参入を果たした。
これにより、Telecom Egyptはエジプトで最も新しい移動体通信事業者となっている。
新規参入したTelecom Egyptはカバレッジを補うためにEtisalat Misrと国内ローミング協定を締結しており、当面はTelecom Egyptが整備できていないエリアではEtisalat Misrのネットワークを利用できる。
このような背景から、Telecom Egyptは自社のネットワークを利用できるエリアを拡大するためにネットワークの整備に取り組んでいる。
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