米Verizon、サムスン電子製の屋内用ミリ波5Gスモールセルを導入
- 2020年09月27日
- 海外携帯電話
韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)は米国のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesと協力してミリ波(mmWave)の第5世代移動通信システム(5G)に対応した屋内向けスモールセルを開発したと発表した。
Samsung Electronicsはミリ波の5Gに対応した屋内向けソリューションとしてSamsung Linkを展開しており、屋内向けソリューションを構成する一部として屋内向けスモールセルを開発したという。
屋内向けスモールセルはLink Cellとして展開し、主に製造施設、流通施設、企業の事務所、商業施設、公共施設、様々な会場などの屋内でミリ波の周波数を利用した5Gサービスを提供できる。
まずは加入件数を基準に米国で最大手の移動体通信事業者(MNO)でVerizon Wirelessとして展開するCellco Partnershipに供給した。
Verizon Wirelessの5Gサービスはミリ波の28GHz帯および39GHz帯を利用して5G Ultra Widebandとして提供している。
通信方式は5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式を採用しており、NR Bandは28GHz帯がFR2のn261、39GHz帯がFR2のn260となる。
Samsung Electronicsが供給した屋内向けスモールセルは28GHz帯に対応しており、100MHz幅の搬送波をキャリアアグリゲーション(CA)技術によって最大で4搬送波まで束ねることができる。
無線機、ベースバンド装置、アンテナを一体化し、体積は4リットル未満と業界で最小の水準という。
また、ファンレス対流冷却機構を導入して音を最小限に抑えるため、壁や天井などに素早く容易に設置できると説明している。
なお、開発にはQualcomm Technologiesと協力しており、Qualcomm 5G RAN Platformを利用して開発した。
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