HTCが2020年10月の月間売上高を発表、前年同期比で3割超の減少に
- 2020年11月08日
- Android関連
台湾のHTC (宏達国際電子)は2020年11月6日付けで2020年10月の月間売上高を発表した。
2020年10月は前月比47.41%減、前年同期比34.48%減の4億3,000万新台湾ドル(約15億5,483万円)である。
2020年9月はスマートフォンの新機種の発売が貢献して前月比88.87%増を記録していたが、2020年10月は早くも2020年8月の水準に戻った。
なお、HTCは2020年9月5日にスマートフォンの新機種としてHTC U20 5Gを発売しており、HTCにとって初めての第5世代移動通信システム(5G)のNR方式に対応したスマートフォンとなった。
2020年10月19日には5Gには非対応でミッドレンジのスマートフォンとしてHTC Desire 20+を発売した。
HTC U20 5Gのような比較的高価格なスマートフォンとは異なり、基本的にミッドレンジのスマートフォンは発売直後の短期的な効果は期待しにくいが、やはりHTC Desire 20+の発売の効果はあまり現れていない。
前年同期比では2020年を通して30%から70%の減少が続いており、依然として2020年も厳しい状況が続いている。
過去最高は2011年9月に記録した453億8,800万新台湾ドル(約1,641億1,792万円)であるため、2020年10月は2011年9月のわずか0.95%にとどまり、全盛期の1%にも満たない状況となっている。
また、2020年10月末に終了した10ヶ月間となる2020年累計では前年同期比47.66%減の46億3,600万新台湾ドル(約167億6,326万円)となり、前年同期比で50%近くと大幅に減少している。
近年のHTCは業績が大幅に低迷しているが、その主要な原因としてスマートフォンをはじめとした携帯端末事業の不振が挙げられる。
HTCは携帯端末事業で世界的に大幅な成長を遂げたが、スマートフォンの販売不振を受けて携帯端末の開発部門および製造機能の一部を売却した。
さらに、複数の国と地域で携帯端末の販売を終了したことも判明している。
携帯端末事業の規模を段階的に縮小して事業運営の効率化に努め、VR (仮想現実)事業を強化して再建を目指す方針である。
ただ、携帯端末事業以外の事業を合計しても携帯端末事業の低迷を補える規模には達していない。
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