ASUSが2020年Q3の業績を発表、不振のスマホ事業は赤字
- 2020年11月13日
- Android関連
台湾のASUSTeK Computer (華碩電脳)は2020年第3四半期の業績を発表した。
2020年9月30日に終了した3ヶ月間となる2020年第3四半期の連結売上高は前年同期比35.6%増の1,274億2,600万新台湾ドル(約4,699億7,104万円)、当期純利益は前年同期比90.2%増の110億4,650万新台湾ドル(約407億4,855万円)となった。
アジアを中心として主力事業のパソコン事業が好調で、前年同期比で堅調に成長したことが分かる。
パソコン事業のうち主にノートパソコンが好調で、市場占有率はベトナム、タイ、インドネシアでは30%超、マレーシアでは30%近くに達しており、アジアのうち特に東南アジアで高い支持を得ている。
また、ゲーミングノートパソコンに限定するとインドネシアで50%超、ベトナム、タイ、マレーシア、カナダでは50%近くを占める。
ASUSTeK ComputerはゲーミングブランドとしてROGを展開しており、アジアを中心に存在感を高めている。
業績の発表に伴いスマートフォン事業の業績も発表している。
2020年第3四半期のスマートフォン事業の売上高は前年同期比12.3%減の39億4,000万新台湾ドル(約145億2,945万円)、当期純損失は前年同期比58.9%減の7億3,200万新台湾ドル(約27億22万円)となった。
スマートフォン事業はASUSTeK Computerの連結売上高のうち3.1%を占めるにとどまり、ASUSTeK Computerにとってスマートフォン事業は規模が小さいと言える。
前年同期比で縮小傾向は見られるが、依然としてスマートフォン事業では赤字が続いている。
スマートフォン事業の業績を個別に開示を開始した2018年第4四半期から8四半期連続で赤字を記録したことになる。
ASUSTeK Computerはスマートフォン事業の不振を受けて、2019年上半期にスマートフォン事業の再編を完了している。
再編に伴いゲーマーおよびエキスパートユーザーに焦点を当てたスマートフォンに注力する方針を採り、基本的に高価格帯のスマートフォンに集中することになった。
2020年第3四半期におけるスマートフォン事業の主な取り組みとしてフラッグシップのスマートフォンとなるASUS ZenFone 7およびASUS ZenFone 7 Proを発売した。
また、ゲーミングブランドのROGではASUS ZenFone 7およびASUS ZenFone 7 Proの発売に先立ちROG Phone 3およびROG Phone 3 Strix Editionの販売を開始している。
2020年第3四半期に発売した4機種のスマートフォンはいずれも第5世代移動通信システム(5G)に対応し、ASUSTeK Computerとしては初めて5Gに対応したスマートフォンを製品化したことになる。
日本国内ではASUSTeK Computerの日本法人であるASUS JAPANがSIMロックフリーでスマートフォンを展開しており、ROG Phone 3を2020年9月26日に発売した。
2020年第4四半期の期間となるが、2020年10月23日にはASUS ZenFone 7およびASUS ZenFone 7 Proの販売も開始している。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。