マレーシア、VoLTE非対応のスマホを発売不可に
- 2020年11月20日
- 海外携帯電話
マレーシアの国有企業で認証業務を行うSIRIMは第3世代移動通信システム(3G)の終了に向けて携帯電話などの認証の条件を改定すると発表した。
SIRIMはマレーシアの政府機関である通信マルチメディア省(Ministry of Communications and Multimedia)傘下のマレーシア通信マルチメディア委員会(Malaysian Communications and Multimedia Commission)の指示を受けて、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式で音声通話を行うVoLTE (Voice over LTE)を利用できない携帯電話の認証を終了することになる。
これまでに、マレーシアの首相官邸はマレーシアのデジタルインフラストラクチャを開発する目的で国家デジタルネットワークの行動計画を公表している。
国家デジタルネットワークの行動計画では2021年末までに3GのW-CDMA方式を段階的に終了し、高速な通信を実現するLTE方式に統合するよう策定するとともに、通信マルチメディア省およびマレーシア通信マルチメディア委員会に対して国家デジタルネットワークの行動計画を実現するための取り組みを講じるよう求めた。
このような背景を受けて、マレーシア通信マルチメディア委員会はSIRIMに対して2021年1月1日以降は3G専用端末およびVoLTEを利用できない4G対応端末の認証を停止するよう指示した。
そのため、SIRIMは2020年12月31日より3G専用端末およびVoLTEを利用できない4G対応端末に対する認証の新たな発行や既存の認証の更新を終了することになった。
3G専用端末には3Gに対応かつ4Gに非対応の携帯電話やIoT機器などあらゆる種別の端末が含まれる。
VoLTEを利用できない4G対応端末はLTE方式に対応かつVoLTEに非対応の携帯電話が対象となる。
携帯電話にはスマートフォン、フィーチャーフォン、ベーシックフォンなどが含まれ、音声通話を利用できないデータ通信専用端末は携帯電話の扱いにはならない。
マレーシアで携帯電話などを正規に販売するためにはSIRIMの認証を取得する必要がある。
2020年12月31日からは3G専用端末を含めてVoLTEに非対応の携帯電話の認証を終了するため、2020年12月31日に以降にマレーシアで新たに携帯電話を発売するためにはVoLTEに対応することが必須となる。
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