アラブ首長国連邦とイスラエルの携帯電話事業者が国際ローミング協定を締結
- 2020年11月26日
- 海外携帯電話
アラブ首長国連邦(UAE)の一部の移動体通信事業者(MNO)とイスラエルの一部の移動体通信事業者は国際ローミング協定を締結したことが分かった。
アラブ首長国連邦の移動体通信事業者としてはEtisalatとして事業を行うEmirates Telecommunications Corporation、イスラエルの移動体通信事業者としてはPelephone Communications、Partner Communications、HOT Mobileが国際ローミング協定を締結しており、すでにEmirates Telecommunications Corporationはイスラエルで、Pelephone Communications、Partner Communications、HOT Mobileはアラブ首長国連邦で国際ローミングの提供を開始している。
国際ローミングの料金などは各社の公式ウェブサイトで確認できる。
これまで、アラブ首長国連邦の移動体通信事業者とイスラエルの移動体通信事業者は国際ローミング協定を締結していなかった。
しかし、2020年8月13日にアラブ首長国連邦とイスラエルは米国の仲介で国交正常化に関して合意し、2020年8月13日から数週間以内に電気通信分野を含めた各分野で二国間協定に署名する予定と発表していた。
相互往来を促進するために二国間協定は観光分野や航空分野も協議の対象に含まれ、電気通信分野では国際ローミング協定の締結を優先的に協議してきた。
すでに査証の免除や定期直行便の開設でも合意に達しているが、査証の免除や定期直行便の開設に先立ち国際ローミングの提供を開始したことになる。
定期直行便はflydubai (フライドバイ)として事業を行うアラブ首長国連邦のDubai Aviation Corporationが2020年11月26日よりアラブ首長国連邦・ドバイ首長国のドバイ国際空港(DXB)とイスラエルのテルアビブ・ヤフォ近郊に位置するロードのベン・グリオン国際空港(TLV)、2020年12月13日よりイスラエルのEL AL Israel Airlines (エルアル・イスラエル航空)がベン・グリオン国際空港とドバイ国際空港の間で運航を開始する。
なお、Emirates Telecommunications Corporationはイスラエルにおける国際ローミングの対象となる移動体通信事業者としてPelephone Communications、Partner Communications、HOT Mobileを案内しているが、Partner CommunicationsとHOT Mobileは無線アクセスネットワーク(RAN)を共有しており、2015年に共同で設立した合弁事業体のP.H.I. Networks (2015) LPを通じて無線アクセスネットワークの設計や運用を行う。
また、Emirates Telecommunications Corporation、Pelephone Communications、Partner Communications、HOT Mobileはいずれも第5世代移動通信システム(5G)のNR方式を導入しているが、各社間の国際ローミングでは第4世代移動通信システムのLTE方式、第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式、第2世代移動通信システム(2G)のGSM方式を利用できる。
スポンサーリンク
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。