英国、2021年9月よりファーウェイ製5G基地局の新規設置を不可に
- 2020年12月02日
- 海外携帯電話
英国政府は中国のHuawei Technologies (華為技術)から調達した基地局など通信設備に関する規則を発表した。
これまで、2021年1月以降はHuawei Technologiesより第5世代移動通信システム(5G)の通信設備を新たに調達することは許可せず、2027年末までにHuawei Technologiesより調達したすべての5Gの通信設備の使用を終了するよう求める方針を示していた。
英国政府は詳細な規則を定め、具体的な日程とともに段階的に有効化する規則を公表している。
まず、2020年12月31日以降はHuawei Technologiesから調達した通信設備を5Gで使用することを不可とする。
2020年12月31日以降にHuawei Technologiesから調達した通信設備は5Gでは使用できないが、5G以外では使用できると解釈できる。
2021年3月31日以降はHuawei Technologiesより新たに調達した通信設備に関連して提供されるHuawei Technologiesの管理および保守に係るサービスは使用を認めない。
ただ、2021年3月30日までにHuawei Technologiesより調達した通信設備に関連する場合は対象外となる。
2021年9月30日以降はHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備を新規に導入または設置することを不可とする。
したがって、2020年12月30日までにHuawei Technologiesから調達した通信設備を5Gで使用する場合は2021年9月29日までに設置する必要がある。
2023年1月28日以降は通信方式に関係なくコアネットワークでHuawei Technologiesから調達した通信設備の使用を認めない。
また、2023年1月28日以降は5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)ではHuawei Technologiesから調達した通信設備を使用する比率の上限を新規に設定して35%とするほか、機密性が高いエリアでは通信方式に関係なくHuawei Technologiesから調達した通信設備の使用を不可とする。
2027年12月31日以降は5GでHuawei Technologiesから調達した通信設備およびサービスは完全に使用できない。
英国政府は2020年1月時点ではHuawei Technologiesから5Gの通信設備を調達することを限定的に許可する方針を示していた。
重要なコアネットワークや機密性が高いエリアを除いて上限を35%としてHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備の使用を認めていた。
しかし、わずか半年で当初の方針から転換してHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備の使用を段階的に終了するよう求めることになった。
これまでに、英国の移動体通信事業者(MNO)としてはEE、Vodafone、3 (Three)として展開するHutchison 3G UK、O2として展開するTelefonica UKの4社が5Gを導入しており、いずれもHuawei Technologiesから調達した5Gの通信設備を使用する。
5Gの無線アクセスネットワークはEEがHuawei TechnologiesとフィンランドのNokia Solutions and Networks、VodafoneおよびHutchison 3G UKがHuawei TechnologiesとスウェーデンのEricsson、Telefonica UKがHuawei Technologies、Ericsson、Nokia Solutions and Networksより調達していることが分かっている。
英国のすべての移動体通信事業者が5Gの通信設備でHuawei Technologiesを採用しているため、英国政府が発表した規則に基づき対応する必要がある。
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