米T-Mobile US、2022年にSprintのネットワークを本格的に停波へ
- 2020年12月28日
- 海外携帯電話
米国のT-Mobile USは同社の完全子会社で米国の移動体通信事業者(MNO)であるSprintのネットワークを2022年より本格的に停波する計画であることが分かった。
T-Mobile USとSprintは2020年4月1日付けで合併を完了しており、2020年4月1日以降はT-Mobile US傘下の米国の移動体通信事業者としてはT-Mobile USAとSprintが存在する。
なお、T-Mobile USAもT-Mobile USの完全子会社である。
Sprintで使用する周波数をT-Mobile USAで使用するための再編をすでに開始しており、Sprintが導入した第5世代移動通信システム(5G)のNR方式は停波を完了し、Sprintが5Gで使用していた2.5GHz帯はT-Mobile USAが5Gで使用している。
そのため、Sprintとしては第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と第3世代移動通信システム(3G)のCDMA2000方式の運用を継続しているが、T-Mobile USとSprintの合併を計画した当初より移動体通信事業者として展開する携帯通信事業はT-Mobile USAに統合する方向で決まっていた。
T-Mobile USは同社が開催した投資家向けのイベントで周波数の再編に言及しており、Sprintのネットワークは2021年と2022年に停波することを目指しており、2022年に本格化する見込みと案内した。
確定したことではないが、T-Mobile USの社内ではSprintのネットワークは2022年に停波を本格化する方向で計画していると分かる。
Sprintの顧客に対してはSprintのネットワークを停波する正式な時期が決定次第案内すると思われる。
Sprintは2019年4月30日より3Gサービスの新規加入は終了しており、T-Mobile USとSprintの合併に関する承認を規制当局より取得する前から3Gサービスの終了を視野に入れて取り組んできた。
また、4Gサービスおよび5Gサービスでは国内ローミングとしてT-Mobile USAのネットワークを利用できる。
T-Mobile USとしてはSprintのすべての顧客がT-Mobile USAに移行できるよう努めるという。
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