Slovak Telekomが5Gサービスを商用化、スロバキア初の5Gに
- 2020年12月13日
- 海外携帯電話
スロバキアの移動体通信事業者(MNO)であるSlovak Telekomは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年12月10日より5Gの要求条件を満たすために規定されたNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
まずはスロバキアの首都・ブラチスラバ市を含めたブラチスラバ県が提供エリアとなる。
将来的にはブラチスラバ県以外の都市にも拡大する予定と案内しているが、具体的な都市や時期は公表していない。
5Gサービスはポストペイドプランおよびプリペイドプランの両方が対応しており、第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応したSIMカードであれば利用できる。
また、5Gサービスに対応した端末として12機種のスマートフォンを用意しており、米国のApple製のiPhone 12 mini、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40 ProおよびHUAWEI Mate 40 Pro、中国のOnePlus Technology (Shenzhen) (深圳市万普拉斯科技)製のOnePlus 8T、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 Ultra 5G、Samsung Galaxy Note20 5G、Samsung Galaxy Note20 Ultra 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10T ProおよびXiaomi Mi 10T Liteを取り扱う。
5Gの通信方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
NSA構成ではE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)を適用してLTE方式と同時通信することになり、EN-DCを適用時の通信速度の理論値は下り最大1150Mbps/上り最大131Mbpsに達する。
実測の通信速度の目安は下りが300~600Mbps、上りが60~80Mbpsになるという。
周波数および帯域幅はサブ6GHz帯の2.1GHz帯で15MHz幅*2を使用しており、NR BandはFR1のn1である。
2.1GHz帯は20MHz幅*2を保有しており、長らく第3世代移動通信システム(3G)のW-CDMA方式で使用してきたが、W-CDMA方式に5MHz幅*2を残してNR方式に転用した。
これまでに、スロバキアの移動体通信事業者は5Gを商用化していないため、Slovak Telekomがスロバキアで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
なお、Slovak TelekomはドイツのDeutsche Telekomの完全子会社である。
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