イタリアのFASTWEB、12月27日に5Gサービスを商用化
- 2020年12月17日
- 海外携帯電話
イタリアで移動体通信事業者(MNO)として新規参入するFASTWEBは2020年12月27日に第5世代移動通信システム(5G)を商用化すると発表した。
2020年12月27日より携帯通信用途と固定通信用途の両方で5Gサービスの提供を開始する予定である。
まずは首都・ローマ、ナポリ、ミラノ、ボローニャが5Gサービスの提供エリアとなる。
2025年までに人口カバー率を90%に拡大する計画という。
携帯通信用途では既存の料金プランが5Gサービスに対応しており、追加料金は発生しない。
月額料金は8.95ユーロ(約1,100円)で、月間データ通信容量は50GBである。
欧州連合(European Union:EU)およびスイスで国際ローミングを利用する場合は月間データ通信容量からデータ通信を利用できるが、最大で4GBに制限されている。
また、携帯通信用途ではFASTWEBの5Gネットワークで動作するスマートフォンを案内している。
2020年12月15日時点では中国のHuawei Technologies (華為技術)製のHUAWEI P40、HUAWEI P40 Pro、HUAWEI P40 Pro+、HUAWEI P40 lite 5G、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製のOPPO Reno4 5G、OPPO Reno4 Pro 5G、OPPO Reno4 Z 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10T、Xiaomi Mi 10T Pro、Xiaomi Mi 10T Lite、中国のZTE (中興通訊)製のZTE Axon 11 5Gで動作を確認できている。
FASTWEBは移動体通信事業者として新規参入するために準備を進めており、2019年7月30日に移動体通信事業者として新規参入すると宣言した。
これまでは、携帯通信サービスは仮想移動体通信事業者(MVNO)として展開していたが、移動体通信事業者として自ら基地局などの整備を進めることになる。
5Gの周波数はイタリアのTiscaliより子会社でイタリアのAriaを買収し、Ariaが保有する3.5GHz帯の40MHz幅を取得したほか、5G向けの周波数の割当に伴い26GHz帯の200MHz幅も取得している。
イタリアの移動体通信事業者であるWind Treと協力することでも合意しており、5Gの基地局を共有するほか、国内ローミングとしてWind Treが整備した第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式も利用する。
なお、FASTWEBはスイスのSwisscomの完全子会社である。
Swisscomは完全子会社でスイスの移動体通信事業者であるSwisscom (Switzerland)に次いで2番目に重要な事業をFASTWEBと位置付けている。
Swisscom (Switzerland)は2019年5月1日に5Gを商用化しており、欧州で初めて5Gを商用化した移動体通信事業者となった。
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