ギリシャのCosmoteが5Gサービスを商用化、ギリシャ初の5Gに
- 2020年12月20日
- 海外携帯電話
ギリシャの移動体通信事業者(MNO)であるCosmote Mobile Telecommunicationsは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2020年12月17日よりNR方式に準拠した5Gサービスの提供を開始している。
まずはギリシャの首都・アテネやテッサロニキなどが提供エリアとなる。
提供エリアは順次拡大する計画で、2021年12月末までにはギリシャ全土で人口カバー率が50%を超える見込みという。
ポストペイドプランとプリペイドプランを含めたすべての料金プランで追加料金なく5Gサービスを利用できる。
第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に準拠した4Gサービスを利用できるSIMカードであればSIMカードを交換する必要はない。
5Gサービスに対応した端末として複数のスマートフォンを用意している。
米国のApple製のiPhone 12、iPhone 12 mini、iPhone 12 Pro、iPhone 12 Pro Max、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のSamsung Galaxy S20 Ultra 5G、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のXiaomi Mi 10T、Xiaomi Mi 10T Pro、Xiaomi Mi 10T Liteを取り扱う。
Cosmote Mobile Telecommunicationsは5G向け周波数として700MHz帯の10MHz幅*2、2.1GHz帯の20MHz幅*2、3.5GHz帯の150MHz幅、26GHz帯の400MHz幅を取得したが、まずは700MHz帯、1.8GHz帯、2.1GHz帯、3.5GHz帯を5Gで使用する。
なお、1.8GHz帯は5G向け周波数ではないが、5Gを導入することになる。
5Gの通信方式はNR方式を導入しており、NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、1.8GHz帯がFR1のn3、2.1GHz帯がFR1のn1、3.5GHz帯がFR1のn78である。
700MHz帯はカバレッジの確保に有利で、屋内や農村部などで整備するために活用するが、帯域幅が狭いため、通信速度は4Gサービスと同等にとどまる。
1.8GHz帯および2.1GHz帯は都市部で中心に整備する方針を示している。
帯域幅が広い3.5GHz帯はカバレッジが限定的であるが、競技場などの高トラヒックエリアなどで優先的に整備し、通信速度が1Gbpsを超える超高速通信を実現する。
国際ローミングでも5Gサービスを提供しており、まずはドイツとオーストリアが対象となっている。
これまでに、ギリシャの移動体通信事業者は5Gを商用化していないため、Cosmote Mobile Telecommunicationsがギリシャの移動体通信事業者としては初めて5Gを商用化したことになる。
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