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ルクセンブルクのTango、PLMN番号をベルギーで使用可能に



ルクセンブルクの移動体通信事業者(MNO)でTangoとして展開するProximus Luxembourgが割当を受けた公衆陸上移動体ネットワーク番号(Public Land Mobile Network Number:以下、PLMN番号)に関してベルギーで使用するための承認を取得したことが分かった。

国際電気通信連合(International Telecommunication Union:ITU)が運用公報を通じて情報を公開している。

Proximus LuxembourgはPLMN番号として270-77をルクセンブルクで割当を受けており、270-77は原則としてルクセンブルク国内に限り使用できるが、新たにベルギーでも使用することが認められた。

これに伴いベルギー国内で開設した基地局で270-77を報知できる。

ただ、ベルギー国内で270-77を報知する基地局の免許人がProximus Luxembourgとは限らないことは留意しておきたい。

ベルギーではProximus Luxembourgの親会社であるProximusが基地局を開設し、移動体通信事業者として携帯通信サービスを提供している。

ルクセンブルクとベルギーは通勤通学などで相互に往来が活発で、Proximusがルクセンブルクからベルギーに入国するProximus Luxembourgの顧客のために270-77を運用する可能性が考えられる。

PLMN番号は3桁の国識別コード(Mobile Country Code:以下、MCC)と2桁または3桁の事業者識別コード(Mobile Network Code:以下、MNC)で構成されている。

270-77のうち270は国際電気通信連合がルクセンブルクに割当したMCC、77はルクセンブルク当局がProximus Luxembourgに割当したMNCである。

ベルギーにはMCCとして206が割当されているが、ルクセンブルクのMCCを含むPLMN番号をベルギーでも使用することになった。

他国のMCCを含むPLMN番号を使用することは基本的に特別かつ例外的な扱いとなる。

国家の主権に関わるため、関係国の政府機関の承認が必須で、関係国の規制に準拠する必要もあり、ほかの移動体通信事業者が提供するサービスに影響を与えないことも条件となっている。

世界的には事例は少なく、ルクセンブルクおよびベルギー以外の事例としてはフランスのSOCIETE FRANCAISE DU RADIOTELEPHONE – SFRの208-10およびBouygues Telecomの208-20をモナコ、スイスのSwisscom (Switzerland)の228-01をリヒテンシュタイン、アイスランドのSynの274-02をデンマーク領フェロー諸島、フィジーのDigicel (Fiji)の542-02をナウル、ジャマイカのDigicel (Jamaica)の338-050をグレナダで使用することが認められている。

過去にはモナコのMonaco Telecomの212-01およびスロベニアのTelekom Slovenijeの293-41をコソボで使用することも認められていたが、国際電気通信連合はコソボにMCCを新規割当したため、コソボのMCCを含めたPLMN番号に切り替えた。

国際電気通信連合

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