オマーンのスルターン、Vodafone Omanに携帯電話事業の免許を交付
- 2021年01月10日
- 海外携帯電話
オマーンのOman Future Telecommunications Companyは移動体通信事業者(MNO)として携帯電話サービスを導入および運営するための免許に相当するクラスIライセンスを取得すると発表した。
オマーンのスルターン(国王)は2021年1月5日付けで勅令4/2021号を公布し、Oman Future Telecommunications Companyに対してクラスIライセンスを交付して携帯通信事業を含めた基本的な電気通信事業の提供を許可すると定めている。
公式官報に掲載するとともに公式官報の発行日より施行することも定めており、これに伴いOman Future Telecommunications CompanyはOmantelとして展開するOman Telecommunications Company (Omantel)およびOoredooとして展開するOmani Qatari Telecommunications Companyに次いでオマーンで第3の携帯電話事業者となる。
クラスIライセンスの受領に先立ちOman Future Telecommunications Companyは2019年9月5日付けで英国のVodafone Groupと業務提携を締結した。
Vodafone Groupの資本提携を伴わないパートナーマーケットプログラムの一環で実施する業務提携となり、ブランドライセンス契約も同時に締結してVodafone Groupが保有するVodafoneのブランドを使用して展開することが決まっている。
携帯通信事業をはじめとして世界的に電気通信分野で実績が豊富なVodafone Groupと業務提携を行うことで、高度な技術を確実に導入できると説明している。
また、第5世代移動通信システム(5G)を提供する計画を明確化しており、国家のデジタル化や経済発展に向けた取り組みを策定した国家プロジェクトであるオマーン・ビジョン2040に沿って、経済や教育を含めたすべての分野の発展に貢献すると表明している。
オマーンの政府機関で電気通信分野の規制を司る電気通信規制庁(Telecommunications Regulatory Authority:TRA)は既存の携帯電話事業者に対する5G向け周波数の割当と同時に第3の携帯電話事業者のために5G向け周波数を確保しており、Oman Future Telecommunications Companyは3.5GHz帯の100MHz幅で5Gを導入できる。
具体的な周波数範囲は3600~3700MHzとなり、5GのNR方式を導入する場合にNR BandはFR1のn78となる見込み。
なお、携帯通信サービスを商用化する具体的な時期などは発表されていない。
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