AQUOS sense5G、ソフトバンク版A004SHとau版SHG03はハードウェア共通

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SoftBank Corp.が発売したSHARP製のスマートフォン「AQUOS sense5G (A004SH)」とKDDIおよび同社の連結子会社であるOkinawa Cellular Telephone (沖縄セルラー電話)が発売したSHARP製のスマートフォン「AQUOS sense5G SHG03」はハードウェアが共通であることが分かった。

いずれも2021年2月10日に販売を開始しており、AQUOS sense5G (A004SH)はSoftBankのラインナップ、AQUOS sense5G SHG03はauのラインナップで展開している。

電波法に基づく工事設計認証は一般財団法人 テレコムエンジニアリングセンター(TELECOM ENGINEERING CENTER：TELEC)を通じて機器名称を「A004SH及びDD3066B」として取得し、電気通信事業法に基づく設計認証は一般財団法人 電気通信端末機器審査協会(Japan Approvals Institute for Telecommunications Equipment：JATE)を通じて機器名称を「A004SH、DD3066B又はSHG03」として取得した。

一般財団法人 電気通信端末機器審査協会の認証からDD3066BはSHG03のメーカー型番で確定しているため、A004SHとSHG03もしくはDD3066Bは同一機器として電波法に基づく工事設計認証および電気通信事業法に基づく設計認証を取得したことが分かる。

日本ではAQUOS sense5GとしてはNTT DOCOMO向けのAQUOS sense5G SH-53AやSIMロックフリーのAQUOS sense5G SH-M17も製品化されているが、いずれも異なる機器として個別に各認証を取得したことが確認できている。

そのため、日本国内で展開するAQUOS sense5Gには3種類のハードウェアが存在し、AQUOS sense5G (A004SH)とAQUOS sense5G SHG03はハードウェアが共通と考えられる。

米国の政府機関である連邦通信委員会(Federal Communications Commission：FCC)では型番を掲載していないが、AQUOS sense5G (A004SH)とAQUOS sense5G SHG03の取扱説明書を参照するといずれもFCC IDがAPYHRO00292であるため、AQUOS sense5G (A004SH)とAQUOS sense5G SHG03は連邦通信委員会も同一機器として認証を取得した。

ハードウェアが共通でもソフトウェアの制御によって対応周波数などが異なることは留意しておきたい。

総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications：MIC)が運用する電波利用ホームページでは電波法に基づく工事設計認証の詳細情報が公開されており、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式は718～748MHz、1710～1785MHz、3400～4100MHzで認証を受けている。

陸上移動局は上りの周波数で認証を受けており、NR Bandは718～748MHzがFR1のn28、1710～1785MHzがFR1のn3、3400～3800MHzがFR1のn77またはn78、3800～4100MHzがn77となる。

発売時点では全部の周波数を利用できるわけではなく、AQUOS sense5G (A004SH)はn77で3600～4100MHz、AQUOS sense5G SHG03はn78で3600～3800MHzに対応した状態で発売した。

AQUOS sense5G (A004SH)に対しては2021年2月18日より全部の周波数に対応するソフトウェアのアップデートを提供している。

AQUOS sense5G SHG03はn3以外の周波数には対応する予定がKDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneより正式に発表されているが、KDDIおよびOkinawa Cellular Telephoneはn3の予定に関してAQUOS sense5G SHG03を含めたすべての機種で言及していない。

ただ AQUOS sense5G SHG03のハードウェアはn3に対応できることが分かる。