OPPO、南米に参入
- 2021年05月04日
- Android関連
中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)はチリおよびコロンビアのスマートフォン市場に参入することを発表した。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsにとって南米の国は初めてとなり、中南米では2020年に再参入したメキシコ以来となる。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは国際展開の計画で中南米は重要な役割を果たすと説明している。
中南米は経済的および技術的の両面で発展が期待できる有望な市場と認識しており、中南米で投資を継続して世界中のより多くの人々に製品を提供できるよう努めるという。
中南米ではモバイルインターネットの拡大が進み、特にチリおよびコロンビアはスマートフォンの普及率が比較的高い状況である。
チリおよびコロンビアではスマートフォンの需要が高いと判断し、中南米ではメキシコに次いで参入する国として選定したと思われる。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが展開するOPPOのブランドはメキシコで最も急成長したブランドのひとつで、メキシコにおける好業績を受けてチリおよびコロンビアでも顧客に革新的な製品を提供できる自信があるという。
なお、Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは中国のGuangdong Oujia Holdings (広東欧加控股)の子会社である。
Guangdong Oujia Holdingsの傘下企業としてはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのほかに中国のOnePlus Technology (Shenzhen) (深圳市万普拉斯科技)および中国のRealMe Chongqing Mobile Telecommunications (RealMe重慶移動通信)もスマートフォンを展開している。
中南米ではOnePlus Technology (Shenzhen)がメキシコ、RealMe Chongqing Mobile Telecommunicationsがメキシコ、ブラジル、コロンビア、ペルーに参入しており、Guangdong Oujia Holdingsの傘下企業としてはチリはGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが初めて参入することになる。
すでにGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsはチリおよびコロンビア向けにスマートフォンを発表しており、チリではOPPO Reno5 LiteおよびOPPO A15の2機種、コロンビアではOPPO A15の1機種を販売する。
チリでは同国の移動体通信事業者(MNO)であるClaro ChileがOPPO A15を取り扱うことが決定しており、販売価格は139,990チリペソ(約22,000円)に設定されている。
Guangdong OPPO Mobile Telecommunicationsは移動体通信事業者(MNO)との提携を重視している。
メキシコのAmerica Movil、英国のVodafone、KDDI、SoftBankなどを含めた80を超える移動体通信事業者と提携しており、それぞれの国と地域で成長に貢献するとともに、国際展開の発展にも大きく貢献したという。
特にAmerica Movilは世界各地の多くの国と地域で移動体通信事業者として参入しており、メキシコを含めた中南米で事業規模が大きく、中南米では代表的な移動体通信事業者のグループとなっている。
メキシコではAmerica Movilの完全子会社でTelcelとして事業を行うRadiomovil DipsaがGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsのスマートフォンを取り扱い、メキシコでGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsが急成長した要因のひとつとなった。
チリでOPPO A15を取り扱うClaro ChileもAmerica Movilの完全子会社で、America MovilとGuangdong OPPO Mobile Telecommunicationsの提携は中南米の複数の国に拡大したことになる。
また、南米への参入に関するグローバル向けの報道発表資料で80を超える移動体通信事業者との提携の代表事例として、America MovilおよびVodafoneのほかに日本のKDDIおよびSoftBankも取り上げている。
そのため、Guangdong OPPO Mobile TelecommunicationsにとってKDDIおよびSoftBankとの提携は重要度が高いと思われる。
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