UQコミュニケーションズ向け5G基地局が技適通過、n41を30MHz幅で運用へ
- 2021年05月24日
- KDDI-SAMSUNG
総務省(Ministry of Internal Affairs and Communications:MIC)は技術基準適合証明や工事設計認証などを通過した機器の情報を更新した。
KDDIの連結子会社であるUQ Communications向けの韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製の基地局「SMM-BMDA4/MBD0B」が2021年4月1日付けでTelecom Engineering Center (TELEC)を通じて電波法に基づく工事設計認証を取得したことが分かった。
工事設計認証番号は001-A17731。
特定無線設備の種別は証明規則第2条第54号の5に規定する特定無線設備で、NR-BWA用基地局に該当する。
そのため、第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式に高度化した広帯域移動無線アクセス(BWA)の基地局と分かる。
2021年5月17日までに総務省が運営する電波利用ホームページに情報が反映された機器としては、初めて工事設計認証を取得したNR-BWA用基地局となる。
中心周波数は2610MHzで、帯域幅は30MHz幅であるため、2595~2625MHzの30MHz幅で運用できる。
NR BandはFR1のn41となる見込み。
UQ CommunicationsはBWAの周波数として2595~2645MHzの50MHz幅を保有している。
BWAの周波数では第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と高い互換性を確保したWiMAX Release 2.1 Additional Elements方式(WiMAX R2.1 AE方式)を導入および運用し、WiMAX 2+として提供しているが、2022年秋にはNR方式を順次導入する計画である。
50MHz幅のうち30MHz幅をNR方式に転用する計画で、残りの20MHz幅で事実上のLTE方式を維持する。
LTE方式では1搬送波あたりの帯域幅が最大で20MHz幅となるため、UQ Communicationsは2595~2605MHz、2605~2625MHz、2625~2645MHzの3搬送波を運用しているが、NR方式は30MHz幅でも運用できるため、実際に30MHz幅で運用すると思われる。
なお、WiMAX 2+は20MHz幅で維持するため、WiMAX 2+の通信速度は下り最大440Mbpsから下り最大220Mbpsとなることも案内している。
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