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NECとTelefonicaが5GオープンRANの商用前試験を実施、欧州と南米で



NEC Corporation (日本電気)およびスペインのTelefonicaはオープン無線アクセスネットワーク(オープンRAN)の商用前試験を欧州(ヨーロッパ)と南米(南アメリカ)の4ヶ国で実施する契約を締結したと発表した。

これまで、英国(イギリス)とドイツの2ヶ国でオープンRANの試験を実施してきたが、新たな合意に基づき4ヶ国で商用利用を想定したオープンRANの商用前試験を展開することになる。

オープンRANの商用前試験は欧州ではスペイン、英国、ドイツの3ヶ国、南米ではブラジルの1ヶ国で実施する計画である。

Telefonicaはスペインに本社が所在する統括会社で、スペイン、英国、ドイツ、ブラジルではそれぞれの国で事業会社として機能するTelefonicaの子会社がオープンRANの商用前試験に参画する。

スペインではMovistarとして展開するTelefonica Moviles Espana、英国ではO2として展開するTelefonica UK、ドイツではO2として展開するTelefonica Germany、ブラジルではVivoとして展開するTelefonica Brasilが事業会社および免許人として機能する移動体通信事業者(MNO)となる。

Telefonicaによる持分比率はTelefonica Moviles EspanaおよびTelefonica UKが100%、Telefonica Germanyが69.22%、Telefonica Brasilが73.69%となっている。

NEC Corporationの役割も公表しており、マルチベンダベースのオープンRANソリューションを提供する主要なシステムインテグレータとして機能する。

オープンRANソリューションはNEC Corporationが独自に開発した製品のエコシステムと提携各社が開発したソフトウェアおよびハードウェアの製品で構成される。

NEC Corporationが開発した高度なビームフォーミング技術および大規模MIMO (Massive MIMO)を実装した第5世代移動通信システム(5G)の無線装置(Radio Unit:RU)もエコシステムの一部に加わると明確化している。

そのため、NEC Corporationが開発した5Gの無線装置もオープンRANの商用前試験で採用することが確定した。

Telefonicaの子会社と展開するオープンRANの商用前試験は2022年以降に商用利用を想定して合計で800以上の場所に拡大する計画である。

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