マレーシアのMaxisが5G国際ローミングを提供開始
- 2021年10月18日
- 海外携帯電話
マレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるMaxis Broadbandは国際ローミングで第5世代移動通信システム(5G)の提供を開始した。
マレーシアでは5Gを提供していないが、国際ローミングでは2021年10月15日より5Gを提供している。
Maxis Broadbandが提供する携帯通信サービスではMaxisまたはHotlink、個人または法人、ポストペイドプランまたはプリペイドプランに関係なく、国際ローミングで5Gを利用することができる。
国際ローミングで5Gを利用できる国はタイ、シンガポール、インドネシアの3ヶ国で、いずれもマレーシアの近隣に位置する東南アジアの国となる。
まずは3ヶ国が対象となるが、間もなく多くの国または地域を対象に追加する計画という。
対象の移動体通信事業者はタイがAISとして事業を行うAdvanced Wireless Network、シンガポールがSingtel Mobile Singapore、インドネシアがTelkomselとして事業を行うTelekomunikasi Selularである。
いずれも5Gの無線方式としてNR方式を採用している。
NR BandはAdvanced Wireless NetworkがFR1のFDDのn28およびTDDのn41、Singtel Mobile SingaporeがFR1のFDDのn1およびTDDのn78、Telekomunikasi SelularがFR1のTDDのn40となっている。
無線アクセスネットワーク(RAN)構成はAdvanced Wireless NetworkおよびSingtel Mobile Singaporeがスタンドアローン(SA)構成のOption 2およびノンスタンドアローン(NSA)構成のOption 3のデュアルモードで、Telekomunikasi SelularはNSA構成のOption 3で運用する。
なお、Maxis Broadbandは5Gを整備することが許可されていないため、マレーシア国内では5Gを商用化していない。
マレーシアでは同国の国有の特別目的事業体であるDigital Nasionalが5Gを整備する唯一の移動体通信事業者となることが決定している。
マレーシア全土で5Gの単一卸売網を整備し、既存の移動体通信事業者に卸提供する計画である。
そのため、Maxis Broadbandは5Gでは仮想移動体通信事業者(MVNO)となる。
マレーシアで5Gを導入する詳細な日程は決定していない。
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