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米Sprint、3Gの停波を延期



米国(アメリカ)の移動体通信事業者(MNO)であるT-Mobile USAは同社の完全子会社で米国の移動体通信事業者であるSprintに関して第3世代移動通信システム(3G)の停波を延期すると発表した。

Sprintは3GとしてCDMA2000方式を導入および運用しており、当初は2022年1月1日にCDMA2000方式の停波を完了する予定を案内していた。

しかし、2021年10月22日付けで情報を更新しており、CDMA2000方式の停波を完了する期限を2022年3月31日まで延長することに決定したという。

Sprintが運用するCDMA2000方式の停波は3ヶ月も延期することになる。

T-Mobile USAは全米で革新的なネットワークを構築するためには旧世代の通信方式であるCDMA2000方式を可能な限り早期に廃止する必要があるとの立場を示している。

CDMA2000方式の停波を延期する背景も公表しており、T-Mobile USAとしてはCDMA2000の停波に伴い影響を受けるSprintの顧客が2021年12月末までにT-Mobile USAの第4世代移動通信システム(4G)または第5世代移動通信システム(5G)に移行できるよう支援に取り組んだほか、提携企業に対しても提携企業が顧客を支援するために十分な時間を提供してきたという。

しかし、一部の提携企業が責任を果たしていないことが判明したため、CDMA2000方式の停波は延期を決定した。

一部の提携企業はSprintの回線を使用した一部の仮想移動体通信事業者(MVNO)を意味する模様である。

CDMA2000方式の停波の延期に関する決定はT-Mobile USAの事業に重大な経済的影響は与えず、引き続き急速に5Gの構築を進めると明確化している。

なお、Sprintが提供する4GのLTE方式は2022年6月30日、T-Mobile USAが提供する3GのW-CDMA方式は2022年7月1日をもって停波する計画に変わりない。

Sprintは2020年4月1日付けで米国のT-Mobile USと経営統合を完了しており、2020年4月1日以降はT-Mobile USの完全子会社であるT-Mobile USAの完全子会社として存在する。

T-Mobile USは米国で2社の移動体通信事業者を所有しているが、Sprintの事業を終了してT-Mobile USAの事業に集中する計画である。

Sprintは2022年6月30日に移動体通信事業者として事業を終了することになる。

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