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OoredooとEricsson、カタールW杯とアラブ杯のスタジアムで5G整備



カタールの移動体通信事業者(MNO)であるOoredooおよびスウェーデンのEricssonはカタールで開催する世界的なサッカー競技大会で第5世代移動通信システム(5G)を提供するために提携すると発表した。

Ooredooが移動体通信事業者として加入者に携帯通信サービスを提供するが、Ericssonが管理サービス・ソリューションを供給して5Gの無線アクセスネットワーク(RAN)の運用およびパフォーマンスの管理を担う。

カタールで2022年11月から2022年12月まで開催する世界的なサッカー競技大会に向けて、8ヶ所のスタジアム、専用のファンゾーン、空港、観光名所で世界から訪れる多くのサッカーファンが可能な限り最高の5Gを楽しめるよう5Gを整備するという。

また、2021年11月30日から2021年12月18日まで開催する地域の競技大会でも提携すると案内している。

Ericssonの無線システム製品およびソリューションは世界各地のスタジアムで導入の実績があり、超高速、大容量、低遅延の機能を有する5Gを実現できると強調した。

具体的な大会名は言及を避けているが、世界的なサッカー競技大会は国際サッカー連盟(FIFA)が主催するすFIFAワールドカップ・カタール2022のことで、2022年11月21日から2022年12月18日にかけてカタールの首都・ドーハ、アル・ホール、アル・ラーヤン、アル・ワクラに所在する8ヶ所のスタジアムで試合を開催する。

地域の競技大会はFIFAアラブカップ・カタール2021を意味し、過去のアラブカップはアラブサッカー連盟(UAFA)が主催したが、FIFAワールドカップ・カタール2022の事前大会として開催するため、初めてFIFAが主催することになり、8ヶ所のうち7ヶ所のスタジアムを使用する予定である。

5Gを整備する空港名も言及していないが、ドーハに所在するハマド国際空港(DOH)は旅客便が発着するカタールで唯一の国際空港であるため、少なくともハマド国際空港では5Gを整備すると考えられる。

ドーハに所在するドーハ国際空港(DIA)はハマド国際空港の開港に伴い旅客便の取り扱いを終了し、国際空港としての役目は果たしたが、FIFAワールドカップ・カタール2022の開催による航空需要の上昇を想定し、改装および旅客便の発着を再開する計画であるため、必要に応じてドーハ国際空港でも5Gを整備すると思われる。

なお、Ooredooは2019年7月28日に5Gを商用化しており、5Gの無線方式はNR方式を採用し、RAN構成は第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。

周波数はサブ6GHz帯の2.1GHz帯および3.5GHz帯を使用しており、NR Bandは2.1GHz帯がFR1のn1、3.5GHz帯がFR1のn78となる。

当初はn78で5Gを展開してきたが、カバレッジの確保のためにn1の使用も開始しており、通信速度はn1で下り最大1Gbps、n78で下り最大2.2Gbpsに達する。

NSA構成ではE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(EN-DC)技術を適用してNR方式とLTE方式で同時通信する仕様となるため、表記の数値は同時通信時の通信速度であることに留意しておきたい。

Ooredooは5Gを商用化した当初よりEricssonの通信設備を使用するが、Ericssonと協力して5Gの整備を加速する計画である。

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