チリのMovistar Chileが5Gを商用化
- 2021年12月24日
- 海外携帯電話
チリの移動体通信事業者(MNO)でMovistarとして携帯通信事業を展開するTelefonica Moviles Chileは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。
2021年12月16日より5Gの提供を開始している。
ポストペイドプランおよびプリペイドプランを含めたすべての料金プランが5Gに対応しており、追加料金や手続きは不要である。
ただ、5Gを利用する場合は5Gに対応したSIMカードと5Gに対応した携帯端末が必要となることに留意しておきたい。
第4世代移動通信システム(4G)に対応したSIMカードが5Gに対応するため、5Gで専用のSIMカードは提供していない。
5Gに対応した携帯端末として中国のHuawei Technologies (華為技術)製、米国(アメリカ)のMotorola Mobility製、中国のGuangdong OPPO Mobile Telecommunications (OPPO広東移動通信)製、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)製、中国のXiaomi Communications (小米通訊技術)製のスマートフォンを正規に取り扱う。
原則としてチリで正規に販売した個体がチリの移動体通信事業者で5Gが有効となるため、チリ国外で販売した個体は製造元と型番がチリ向けの個体と共通でもチリで5Gを利用できない場合がある。
また、5Gに対応した携帯端末でもソフトウェアのアップデートを適用後に5Gが有効となる場合があるため、最新のソフトウェアで利用するよう求めている。
5Gの無線方式はNR方式を採用しており、無線アクセスネットワーク(RAN)構成は4GのLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成で運用している。
5G向け周波数は3.5GHz帯の50MHz幅を保有しているため、3.5GHz帯でNR方式を導入しており、NR BandはFR1のn78となる。
5Gの基地局を構成する通信設備はスウェーデンのEricsson、Huawei Technologies、フィンランドのNokia Solutions and Networksを採用した。
チリでは2021年12月16日に3社の移動体通信事業者が同時に5Gを商用化しており、チリで最初に5Gを導入したことになる。
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