LGエレクトロニクスが2021年通期の業績を発表、スマホ事業は最後も赤字
- 2022年01月31日
- Android関連
韓国のLG Electronics (LG電子)あ2021年通期の業績を発表した。
2021年12月31日に終了した12ヶ月間となる2021年通期の連結売上高は前年同期比28.7%増の74兆7,216億韓国ウォン(約7兆1,191億円)、当期純利益は前年同期比31.4%減の1兆4,150億韓国ウォン(約1,348億円)となった。
通期の売上高としては過去最高を記録しており、主力製品である生活家電および有機ELテレビの販売が好調で、LG Electronicsの好業績に大きく貢献している。
2021年通期の期間には重要な経営判断を行い、MC (Mobile Communications)事業本部を閉鎖することになった。
2021年4月5日に開催した取締役会に相当する理事会でMC事業本部の営業を終了する案を承認し、2021年7月31日をもってMC事業本部を閉鎖した。
MC事業本部はスマートフォンをはじめとした携帯端末の企画、設計開発、製造、販売などを中心に担当していた。
日本を含めたグローバルでスマートフォンを展開していたが、スマートフォンの販売不振が長期化かつ深刻化したことで、LG Electronicsの業績に与える影響も増大したため、最終的にMC事業本部は閉鎖が最善の選択との判断に至った。
MC事業本部の閉鎖をもって約26年にも及ぶ携帯端末事業から撤退したことになる。
業績報告では2021年第2四半期からMC事業本部を中断営業に分類して掲載しており、2021年通期の中断営業の純損失は前年同期比63.8%増の1兆1,498億韓国ウォン(約1,095億円)となった。
前年同期比で損失が大幅に拡大しており、2015年通期から7期連続で1度も黒字化することなく、最後も赤字を記録している。
なお、LG Electronicsの業績は携帯端末事業の実績や動向などを把握する目的で掲載してきたが、2021年通期の期間に携帯端末事業から撤退を完了したため、LG Electronicsの業績の掲載は原則として2021年通期をもって最後とする。
LG Electronicsは2021年上半期にフラッグシップのスマートフォンとして第5世代移動通信システム(5G)に対応したLG VELVET 2 Proを準備していたが、MC事業本部の閉鎖の決定に伴い製品化を中止した。
そのため、社内に限定してLG VELVET 2 Proを販売することになった。
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