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サウジアラビアのZain KSAがSA構成の5Gを商用化



サウジアラビアの移動体通信事業者(MNO)でZainとして携帯通信事業を展開するMobile Telecommunication Company Saudi Arabia (以下、Zain KSA)は第5世代移動通信システム(5G)の無線方式であるNR方式でスタンドアローン(SA)構成を商用化した。

Zain KSAは2019年10月5日にNR方式を商用化したが、無線アクセスネットワーク(RAN)構成はノンスタンドアローン(NSA)構成で運用してきた。

2022年2月1日にサウジアラビアの移動体通信事業者としては初めてSA構成を導入することになった。

NR方式のRAN構成には第4世代移動通信システム(4G)の無線方式であるLTE方式と連携して動作するNSA構成と単独で動作するSA構成が規定されており、4G向けコアネットワークであるEPCを使用したNSA構成では広い帯域幅を確保した場合に5Gの特徴のひとつである超高速大容量(eMBB)を実現できるが、高信頼低遅延(URLLC)、多数同時接続(mMTC)、ネットワークスライシングは実現できない。

5G向けコアネットワークである5GCを使用したSA構成では超高速大容量に加えて、高信頼低遅延、多数同時接続、ネットワークスライシングの実現も可能となる。

Zain KSAはSA構成の導入に伴い安全で高信頼低遅延なネットワークを構築し、Zain Cloudなどの様々なZain KSAのサービスでネットワークスライシングを活用すると表明している。

また、サウジアラビア政府が掲げる2030年に向けた社会経済の改革構想であるサウジ・ビジョン2030の目標の達成に向けて個人と法人がデジタルトランスフォーメーションに対応できるよう高度な5Gを整備する計画を示した。

これまでに、Zain KSAは世界で初めてサブ6GHz帯を中心とするFR1で定義された周波数で複数の搬送はを束ねるキャリアアグリゲーション(CA)を導入し、中東および欧州(ヨーロッパ)で最大規模の5Gのネットワークを構築した実績がある。

CAは2020年8月29日に導入しており、通信速度を下り最大2.4Gbpsに高速化することになった。

周波数および帯域幅は2.5GHz帯の90MHz幅と3.5GHz帯の100MHz幅を使用しており、NR Bandは2.5GHz帯がFR1のn41、3.5GHz帯がFR1のn78であるため、CAはn41とn78を使用する。

また、広大な面積を誇るサウジアラビア全土で5,000ヶ所を超える通信塔に5Gの基地局を設置した。

2022年2月1日までにサウジアラビアの51都市で5Gを整備している。

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