スポンサーリンク

台湾の遠傳電信と亞太電信が合併で合意、亞太電信は消滅へ



台湾の移動体通信事業者(MNO)であるFar EasTone Telecommunications (遠傳電信)およびAsia Pacific Telecom (亞太電信)は合併に係る契約を締結したと発表した。

両社はそれぞれ2022年2月25日に開催した取締役会に相当する董事会で両社の合併を承認し、2022年2月25日付けで合併に係る契約を締結したという。

2022年9月30日を効力発生日としてFar EasTone Telecommunicationsを存続会社、Asia Pacific Telecomを消滅会社とする吸収合併方式で合併を実行する計画で、合併の効力発生に伴いAsia Pacific Telecomは解散する。

これまで、両社は携帯通信分野で連携を強化してきた。

2020年9月5日にFar EasTone Telecommunicationsが保有する第5世代移動通信システム(5G)向け周波数の3.5GHz帯をAsia Pacific Telecomと共有するほか、2022年6月30日までに段階的にFar EasTone TelecommunicationsがAsia Pacific Telecomに出資することで合意した。

2020年11月5日にはFar EasTone Telecommunicationsが保有する第4世代移動通信システム(4G)向け周波数の2.6GHz帯とAsia Pacific Telecomが保有する4G向け周波数の700MHz帯を交換したうえで、700MHz帯を両社で共有することでも合意に達していた。

2021年8月12日には5Gで3.5GHz帯の共有を開始しており、段階的に連携を深めてきたが、最終的に合併することになった。

700MHz帯はAsia Pacific Telecomが703~713MHzおよび758~768MHzの10MHz幅*2と723~728MHzおよび778~783MHzの5MHz幅*2、Far EasTone Telecommunicationsが中間の10MHz幅*2、2.6GHz帯はAsia Pacific Telecomが2575~2595MHzの20MHz幅、Far EasTone Telecommunicationsが2595~2615MHzの20MHz幅を保有する。

Asia Pacific Telecomが保有する700MHz帯の5MHz幅*2とFar EasTone Telecommunicationsが保有する2.6GHz帯の20MHz幅を交換し、Far EasTone Telecommunicationsは700MHz帯で連続した15MHz幅*2、Asia Pacific Telecomは2.6GHz帯で連続した40MHz幅を確保する内容で合意したが、最終的に合併後のFar EasTone Telecommunicationsが700MHz帯で連続した25MHz幅*2、2.6GHz帯で連続した40MHz幅を確保することになる。

業界で最大の連続した700MHz帯を保有し、4Gのキャパシティを拡張できるほか、屋内で5Gのカバレッジを拡大できると説明しているため、700MHz帯も5Gの整備で活用する計画と分かる。

また、28GHz帯はFar EasTone Telecommunicationsが28500~28900MHzの400MHz幅、Asia Pacific Telecomが28900~29300MHzの400MHz幅を保有するため、合併後は連続した800MHz幅を使用できる。

両社の合計で加入件数は約920万件となる。

スポンサーリンク

コメントは受け付けていません。









  • follow us in feedly
  • Recent Entries


  • スポンサーリンク

    Instagram



  • Amazonアソシエイト

  • SNS

  • Calendar

    2023年9月
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    252627282930  
  • Archive

  • Select Category

  • LINK