マレーシアのDigiが2022年Q1の業績を発表、Celcomとの合併は延期
- 2022年05月03日
- 海外携帯電話
ノルウェーのTelenorの連結子会社でマレーシアのDigiは2022年第1四半期の業績を発表した。
2022年3月31日に終了した3か月間となる2022年第1四半期の連結売上高は前年同期比1.8%減の15億2,200万マレーシアリンギット(約453億5,096万円)、当期純利益は前年同期比10.9%減の2億3,600万マレーシアリンギット(約70億3,208万円)となった。
連結売上高の事業別の内訳を公表しており、ポストペイド回線の携帯通信サービスが41.6%、プリペイド回線の携帯通信サービスが40.4%、デジタルサービスが3.9%、端末の販売およびその他が14.1%を占めた。
携帯通信サービスは合計で82.0%に達し、Digiにとって最大の事業となっている。
Digiは完全子会社でマレーシアの移動体通信事業者(MNO)であるDigi Telecommunicationsを通じて携帯通信サービスを含めた携帯通信事業を展開しており、Digi Telecommunicationsが免許人となる。
2022年3月31日時点の事業データも公表している。
携帯通信サービスの加入件数は前年同期比0.1%減の1,024万1,000件で、そのうちポストペイド回線は前年同期比8.1%増の333万9,000件で32.6%、プリペイド回線は前年同期比3.6%減の690万2,000件で67.4%を占めている。
スマートフォン向けアプリケーションであるMyDigiの利用者は前年同期比9.4%増の490万人、1加入者当たり平均月間データ通信量は前年同期比6.6%増の21.0GB、インターネットの加入率は前年同期比1.0ポイント増の86.9%、スマートフォンの普及率は前年同期比2.9ポイント増の92.1%、端末販売台数は前年同期比18.4%減の11万2,000台である。
4Gとして展開するLTE方式の人口カバー率は前年同期比2.3ポイント増の94.0%、4G Plusとして展開するLTE-Advanced方式の人口カバー率は前年同期比1.6ポイント増の76.5%に拡大した。
マレーシアリンギット(MYR)ベースの2022年第1四半期のARPUはポストペイド回線が前年同期比5.1%減の61マレーシアリンギット(約1,817円)、プリペイド回線が前年同期比2.4%減の32マレーシアリンギット(約953円)、合計が前年同期比3.0%減の42マレーシアリンギット(約1,251円)となった。
Digiはマレーシアの移動体通信事業者であるCelcom Axiataと合併し、Celcom Digiとして事業を開始することで合意している。
当初は2022年第2四半期までにCelcom Digiとして事業を開始する計画を公表していたが、2022年後半に変更しており、事実上の延期となった。
マレーシア当局から必要な承認を取得後にCelcom Digiとして事業を開始することになる。
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