3香港が700MHz帯で5Gを導入、香港特別行政区では初めて
- 2022年07月05日
- 海外携帯電話
香港特別行政区の移動体通信事業者(MNO)で3 Hong Kong (3香港)として携帯通信事業を展開するHutchison Telephone (和記電話)は2022年6月30日より700MHz帯で第5世代移動通信システム(5G)を導入したことが分かった。
香港特別行政区の政府機関で電気通信分野の規制を司る通訊事務管理局(Communications Authority)は移動体通信事業者各社に対して2022年6月30日より携帯通信用途で700MHz帯の使用を許可した。
通訊事務管理局の許可を受けてHutchison Telephoneは2022年6月30日の0時0分(香港標準時間)より700MHz帯でも5Gの提供を開始している。
香港特別行政区では4社の移動体通信事業者が携帯通信事業を展開しており、その全社が事実上の5G向け周波数として700MHz帯を取得したが、Hutchison Telephoneが最初に700MHz帯で5Gを導入することになった。
第一段階では新界の西部および北部を中心に700MHz帯で5Gを導入したほか、離島および海域の一部もカバーしているという。
700MHz帯を使用した5Gのエリアは主に住宅街などで順次拡大する計画である。
Hutchison Telephoneは2020年4月1日の0時0分(同)に5Gを商用化した。
これまで、2.1GHz帯および3.5GHz帯の周波数を使用して5Gを整備してきたが、カバレッジの拡大に有利な低い周波数である700MHz帯も5Gの整備で活用することで郊外および屋内でも5Gのカバレッジを拡大する。
5Gの無線方式はNR方式を採用している。
NR Bandは700MHz帯がFR1のn28、2.1GHz帯がFR1のn1、3.5GHz帯がFR1のn78となる。
n28の導入に合わせてn28とn1もしくはn78のキャリアアグリゲーション(CA)も実装している。
CAを実装したことで5Gの通信速度を高速化している。
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