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フィリピンのSmartが衛星経由の5G NTNでOmnispaceと協力、2GHz帯のn256を使用



フィリピンのPLDTの完全子会社で同国の移動体通信事業者(MNO)であるSmart Communicationsは低軌道衛星を活用した第5世代移動通信システム(5G)の調査および実証で米国(アメリカ)のOmnispaceと協力すると発表した。

Smart CommunicationsおよびOmnispaceは低軌道衛星から構築する5Gの機能を調査および実証するほか、Smart Communicationsが地上で整備した既存の携帯通信網と連携を試験する機会も模索するという。

5Gの無線方式はNR方式を採用し、サービスリンクの周波数はSバンドの2GHz帯を使用する。

NR Bandはサブ6GHz帯(Sub6)の周波数を中心とするFR1で定義されたn256となる。

低軌道衛星から構築する衛星経由の携帯通信網はNon-Terrestrial Network (NTN)のひとつである。

日本語では非地上系ネットワークや非陸上ネットワークと表記する。

標準化団体の3GPP (3rd Generation Partnership Project)ではNTNの標準化活動を進めている。

すでに3GPPでNTN向けのNR Bandを定義しており、そのひとつがn256となる。

n256はFR1のFDDの周波数で、周波数範囲は下りが2170~2200MHz、上りが1980~2010MHzである。

2170~2200MHzおよび1980~2010MHzの国際配分は第一地域、第二地域、第三地域すべて固定、移動、移動衛星で、移動衛星は2170~2200MHzが宇宙から地球、1980~2010MHzが地球から宇宙となっている。

NTNの5Gは5G NTNと呼称しており、OmnispaceはOmnispace Sparkプログラムとして5G NTNの実現に向けた開発や実証を行う。

Omnispace Sparkプログラムの一環で5G NTNを構築および運用できる通信衛星として2022年4月1日付けでOmnispace Spark-1、2022年5月26日付けでOmnispace Spark-2を打ち上げたことを発表しており、2基体制でOmnispace Sparkプログラムを展開する。

これまでに、Smart Communicationsは2021年7月6日付けで米国のAST SpaceMobileと協力する計画も発表した。

島嶼国のフィリピンでは地上に基地局を開設することが容易ではない場所も多いため、フィリピン全土でカバレッジを確保するための技術として低軌道衛星の活用が検討されている。

PLDTには日本の移動体通信事業者であるNTT DOCOMOが資本参加している。

NTT DOCOMOも持分比率は8.56%となっている。

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