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タンザニア最大手のVodacom Tanzaniaが5Gを商用化、タンザニア初の5Gに



英国(イギリス)のVodafone Groupの連結子会社でタンザニアの移動体通信事業者(MNO)であるVodacom Tanzaniaは第5世代移動通信システム(5G)を商用化した。

2022年9月1日より5Gの提供を開始している。

携帯通信用途と固定通信用途の両方で5Gを利用できる。

まずはタンザニアの最大都市で同国の事実上の首都機能が所在するダルエスサラーム市を中心としたダルエスサラーム州の一部が5Gの提供エリアとなる。

詳細な時期と場所までは公表していないが、タンザニアの法律上の首都であるドドマ市を中心としたドドマ州、ダルエスサラーム州、アルーシャ州、ムワンザ州、イリンガ州、カゲラ州、ンジョンべ州、ムベヤ州、ザンジバル市を中心としたザンジバル都市西部行政区の約230か所で5Gの基地局を開設する計画である。

5Gの無線方式はNR方式を採用している。

第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式に対応した4G SIMカードが5Gにも対応する。

SIMカードが4G SIMカード以外の場合は無料で4G SIMカードに交換できる。

Vodacom Tanzaniaの直営店もしくは正規代理店でSIMカードの交換を受け付けている。

5Gでは4Gの20倍の通信速度を実現できると案内している。

ただ、5Gを商用化した時点で下りの通信速度は最大で400Mbpsを超える程度にとどまり、実測値としては200Mbpsから400Mbpsを期待するという。

数か月のうちに800Mbpsまで高速化し、完全に周波数を使用できるようになれば1Gbpsに達する予定である。

通信設備はフィンランドのNokia Solutions and Networksから調達しており、Nokia AirScaleポートフォリオの通信設備を導入した。

Vodacom TanzaniaはVodafone Groupの持分比率が45.37%と過半に満たないが、Vodafone Groupの連結子会社である南アフリカのVodacom Groupの連結子会社で、Vodafone GroupはVodacom Tanzaniaの支配力を有すると結論付けたため、Vodacom Tanzaniaを連結子会社として扱う。

6社の移動体通信事業者が存在するタンザニアでVodacom Tanzaniaは加入件数を基準にタンザニアで最大手の移動体通信事業者で、加入件数の占有率は2022年6月末時点で31%となっている。

これまでに、タンザニアの移動体通信事業者は5Gを導入していない。

そのため、Vodacom Tanzaniaはタンザニアで最初に5Gを商用化した移動体通信事業者となった。

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