クアルコム、Snapdragon 6 Gen 1およびSnapdragon 4 Gen 1を発表
- 2022年09月07日
- その他モバイル端末
米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm Technologiesは携帯端末向けチップセット「Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform」および「Snapdragon 4 Gen 1 Mobile Platform」を発表した。
いずれもミッドレンジのスマートフォンをはじめとした携帯端末向けに開発したチップセットである。
Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platformは製造プロセスに4nmプロセス技術を採用しており、CPUは64bitに対応したオクタコアのQualcomm Kryo CPUで、動作周波数は最大2.2GHzとなっている。
ディスプレイは解像度がFHD+、リフレッシュレートが120Hz、カメラはシングルカメラで約2億画素まで対応できる。
Bluetoothおよび無線LANのシステムはQualcomm FastConnect 6700を採用しており、Bluetooth 5.2や無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz/6GHz)の実装が可能である。
通信モデムSnapdragon X62 5G Modem-RF Systemを組み合わせており、通信速度は下り最大2.9Gbpsに達する。
無線方式はLTE/LTE/W-CDMA/TD-SCDMA/CDMA2000/GSM方式に対応し、第5世代移動通信システム(5G)のNR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成はスタンドアローン(SA)構成とノンスタンドアローン(NSA)構成、周波数はサブ6GHz帯(Sub6)を中心とするFR1とミリ波(mmWave)を中心とするFR2のNR Bandを実装できる。
FR1では1搬送波あたりの帯域幅が最大100MHz幅となるが、キャリアアグリゲーション(CA)を適用して最大140MHz幅、FR2ではCAを適用して最大2搬送波で最大200MHz幅まで利用できるほか、FR1とFR2のNRデュアルコネクティビティ(NR-DC)にも対応している。
Snapdragon 4 Gen 1 Mobile Platformは製造プロセスに6nmプロセス技術を採用し、CPUは64bitに対応したオクタコアのQualcomm Kryo CPUで、動作周波数は最大2.0GHzとなっている。
ディスプレイは解像度がFHD+、リフレッシュレートが120Hz、カメラはシングルカメラで約1億800万画素までとなる。
Bluetoothおよび無線LANのシステムはQualcomm FastConnect 6200を搭載しており、Bluetooth 5.2や無線LAN IEEE 802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)の実装が可能である。
通信モデムはSnapdragon X51 5G Modem-RF Systemを組み合わせ、通信速度は下り最大2.5Gbps/上り最大900Mbpsとなっている。
NR方式のRAN構成はSA構成とNSA構成、周波数はFR1のNR Bandを100MHz幅まで利用できる。
少なくとも米国のMotorola MobilityがSnapdragon 6 Gen 1 Mobile Platform、中国のvivo Mobile Communication (維沃移動通信)がSnapdragon 4 Gen 1 Mobile Platformを採用する。
vivo Mobile CommunicationはSnapdragon 4 Gen 1 Mobile Platformを世界で最初に採用したスマートフォンのひとつとしてiQOO Z6 Liteを製品化し、インドで販売することが決定している。
Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platformを採用した商用の携帯端末は2023年第1四半期、Snapdragon 4 Gen 1 Mobile Platformを採用した商用の携帯端末は2022年第3四半期に発売する予定である。
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