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NTTドコモのミリ波を使用した5G SAは世界初、クアルコムが発表



米国(アメリカ)のQualcommの完全子会社で同国のQualcomm TechnologiesはNTT DOCOMOと世界初の高速な5G SAで次世代の第5世代移動通信システム(5G)の速度とカバレッジを実現したと発表した。

5G SAは5Gの無線方式であるNR方式のスタンドアローン(SA)構成に準拠した5Gサービスを意味する。

NTT DOCOMOはNR方式の無線アクセスネットワーク(RAN)構成として第4世代移動通信システム(4G)のLTE方式と連携して動作するノンスタンドアローン(NSA)構成と単独で動作するSA構成を導入しており、SA構成を5G SAとして展開している。

2022年8月24日にはサブ6GHz帯(Sub6)でミッドバンドの周波数とミリ波(mmWave)の周波数を同時に利用できる5G SAを商用化した。

Qualcomm TechnologiesによるとSA構成でミリ波を利用できる商用の5Gは世界初になるという。

ただ、ミリ波を単独で利用できる通信モデムを搭載した携帯端末は製品化されていないため、ミリ波が単独で動作することはない。

必ずミッドバンドが優先の搬送波として動作し、NRデュアルコネクティビティ(NR-DC)を適用してミッドバンドとミリ波で同時通信することで、ミリ波を利用できる5G SAを実現している。

SA構成でミリ波を利用できる商用の5Gが世界初であるため、同時にミッドバンドを含むサブ6GHz帯とミリ波のNR-DCの商用化も世界初となる。

ミッドバンドとミリ波を同時通信することで、通信速度は下り最大4.9Gbps/上り最大1.1Gbpsに達する。

これまでにSA構成は世界各地で商用化しているが、周波数はサブ6GHz帯に限られていた。

NTT DOCOMOは世界で初めてミリ波も利用するため、Qualcomm Technologiesは世界初の高速な5G SAと表現することになった。

カバレッジの確保に有利なミッドバンドと広い帯域幅のミリ波を組み合わせて高速でシームレスなカバレッジの5Gを商業的に実証し、次世代の5Gの速度とカバレッジを実現すると強調している。

NR-DCはSHARP製のAQUOS R7 SH-52C、韓国のSamsung Electronics (サムスン電子)製のGalaxy S22 SC-51CおよびGalaxy S22 Ultra SC-52Cが対応しており、Sony製のXperia 1 IV SO-51Cが対応する予定である。

いずれもQualcomm Technologiesが開発した通信モデムであるSnapdragon X65 5G Modem-RF Systemを組み合わせたSnapdragon 8 Gen 1 Mobile Platformをチップセットに採用した。

Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platformを搭載した4機種のスマートフォンでは世界初の技術を適用した高速な5G SAを利用できることになる。

Qualcomm

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